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「先生白書/味野くにお」冨樫義博のエピソードに学ぶ!理想の上司像

幽☆遊☆白書HUNTER×HUNTERの作者、冨樫義博(以降、冨樫先生)。

連載打ち切りにならないのが不思議な程休載が多かったり、ネームをそのまま掲載して物議を醸したりと、特異な立ち位置にいる漫画家です。

冨樫義博とは天才か、はたまた狂人か。

その謎を解明する本がこれ。

\ばばん!(効果音)/

元アシスタント味野くにおさんが冨樫先生を描く「先生白書」です。

この本を読めば、冨樫義博の変態かつ猟奇的っぷりな日常が・・・!

あれ・・・?

・・・

・・・なにこれ・・・

このマンガを読んで私が感じた率直な意見。

それは、「冨樫先生って、めっちゃ人格者・・・!」ということでした。

特にアシスタントへの慈愛あふれる関わり方感動すら覚えます。

これは世の部下をもつ上司に届けねばならない・・・

そんな衝動に駆られつつ、今回は「先生白書」を元に「理想の上司像」について考えてみたいと思います!

冨樫義博は部下の失敗に驚くほど寛大

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(先生白書/味野くにお「冨樫先生の仕事場」より引用)

ある日、冨樫先生からコンクリートの描写を指示されスクリーントーン*1を削る味野さん。

自分なりに試行錯誤するもうまくコンクリートの質感が出せず、トーンをほとんど削ってしまうことに。

仕上がった原稿をみて冨樫先生もさすがに「これじゃ(トーンを)貼った意味ないですね」との感想。

このあと普通ならやり直しを命じるか、「もういいので他のところをお願いします」となりますよね。

冨樫先生は「せっかく削ってくれたんだし、これはこれでよしとしましょう」と言ってなんと「OK」を出しちゃうんです。

とてもびっくりしました。

だってそのまま単行本になる可能性もあるわけですからね。

✓重要度の低いミスの場合、指摘はするけれどもこだわらずに受け止める。

こういう上司の元だと部下は萎縮せずに働けますよね。

こだわるところはとことん拘り抜く!冨樫義博のプロ意識

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(先生白書/味野くにお「キャラのペン入れ」より引用)

幽☆遊☆白書の大ヒットでまたたく間に売れっ子となった冨樫先生。

やがて週刊少年誌ならではの過酷なスケジュールに徐々に追い詰められはじめます。

グチはおろかアシスタントに当たるということも一切ない冨樫先生でしたが、線が荒れていることに味野さんは気づきました。

ある日のこと。

仕事場で寝ていた味野さんは、担当の声を耳にします。

「最近忙し過ぎて限界に来てるんじゃない?」
「キャラのペン入れもアシスタントに任せたらどう?」

このままだと冨樫先生が倒れるのはでないか、と担当は思ったのでしょう。

しかし冨樫先生は「それをやると漫画家として終わりだ」と頑なに拒み原稿を描きつづけます。

✓どんなに辛い状況でも周りにはいつもどおり接し、自分は逃げない

こういう上司の背中を見て、部下は大事なことを学ぶんですよね。

部下の仕事に自信をつけさせるリアクションが冨樫義博流

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(先生白書/味野くにお「アドバイス」より引用)

味野さんは、ときどき自分のネーム(マンガの下書き)を冨樫先生に見てもらっていました。

どんなに忙しいときでも冨樫先生はたっぷり時間をかけて目を通し、プロ目線で的確なアドバイスをします。

大切なアシスタントの作品に自分ごととして向き合っていたんでしょうね。

また、ネームがギャグ漫画の時は声を出して笑って読まれたそうです。

こういったリアクションってもの凄い自信を与えるんですよね。

✓部下の作品には真剣に向き合い、自信を持たせるリアクションをする

もしあなたの部下が作った資料を本人の目のまえで読むときは、「うーん…天才…」などと唸りながら読むと部下のモチベーションも上がりますよ。

「先生白書」を読み終えた感想

「先生白書」を読み終えた感想は、「イメージしてた冨樫先生と全然違う・・・」というものでした。

もちろんいい意味で、です。

正直、冨樫先生には「エキセントリック100%」なイメージをもってました。

しかし、先生白書の中にはどこまでも謙虚で温和、そして部下(アシスタント)思いの冨樫先生の姿があり、大変感動しました。

そんな冨樫先生のお仕事のスタンスをまとめると以下の通り。

①部下の失敗を責めない
②しかし的確なフィードバックをする
③プロ意識は高くもつ
④苦しいときでも周りに当たらない
⑤部下に勇気を与える

ほんとうにこういう上司の元でお仕事ができると幸せだろうなぁと思います。

休載でお馴染みの冨樫先生ではありますが、これからもご自身のペースで素晴らしい作品を届けて欲しいですね。

そんな冨樫先生にいつでも会える「先生白書」。

是非多くの人に読んでいただけたらなぁと思います!

/ネコロス

*1:レトラセット社製の漫画用画材。等間隔に配列された網点やカケアミ、模様柄など用途ごとに様々なパターンが印刷された粘着フィルムを切り抜いて絵に貼りつけ、モノクロ原稿上で色の濃淡や背景・衣服の柄などを表現する。より安価な同種の他社製品が複数発売されており、便宜上それらも含めて「スクリーントーン」もしくは略して「トーン」と呼ばれる(weblio辞書より)