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【3分で読める書評】天地創造デザイン部(モーニング KC)

最近になって色々なマンガを読み始めたのですが、絵が美しいのはもはや当たり前で「斬新な着想」のものが多いことに驚かされます。

個人的見解ですが、ヒットしているドラマの多くがマンガ原案のイメージもあり、構成も非常に優れていることがうかがえますね。

そんなわけで今回ご紹介するマンガは「天地創造デザイン部(モーニング KC)/蛇蔵&鈴木ツタ たら子」

サクッと3分で読めますよ!

ラマルクとダーウィン、2つの進化論に加わる新しい説「神のきまぐれ」

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なぜこんな姿で存在しているのか・・・。

生き物の姿って、謎が多いとおもいませんか?

どうしてきりんの首が長いのでしょうか。

どうしてニュウドウカジカはあんなに気持ち悪いんでしょうか。

どうして南極のイッカクはあんな角(※実際は歯)が生えているのでしょうか。

ねぇ どうして・・・(※ここでBGM「Love Love Love(DREAMS COME TRUE)が流れる」)


現在まで生き残ってきた動物達の姿は、環境に適応してきた結果なのか(ラマルク説)。

はたまた、そういった生体をもっていたからこそ生き残って来れたのか(ダーウィン説)。

その真実を我々が知るよしはありません。

なぜなら億年単位の出来事なので、事実を知ることは実際は不可能なわけです。

むしろ「神が気まぐれで作ったんじゃね?」と考えたほうが案外納得いくような気がします。

でないと、あまりにも奇抜で多様な種類の「ツノゼミ」の説明がつかないんですよね。

そんな漠然とした感覚を明確にマンガにしたのが「天地創造デザイン部」なのです。

面倒くさがった神がぶん投げた「生き物の創造」を請け負ったのが天地創造デザイン部


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(©「天地創造デザイン部(モーニング KC)」/蛇蔵&鈴木ツタ たら子)

光や水、大地を創造した後、万能の神は動物を創ろうとした・・・が、面倒くさくなって「下請けに出した」という冒頭からこの物語は始まります。

下請けとして動物たちを創ることになったのは「天地創造社のデザイン部」(※以降「天デ部」と表記)。

デザイナーの土屋率いる7人のチーム(デザイナー6人/エンジニア1人)です。
(ちなみにチーム員の名前は「木村」「水島」「冥戸」という風に惑星の名前になぞらえてネーミングされてる模様)

主人公は、神さまと天デ部の間を仲介する「天使」の下田くん

天使といっても輪っかに翼に白い衣・・・ではなく、若手男性社員の格好をしています(笑)

天地創造デザイン部とはこんなチーム。はっきりいってここで仕事したい


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(©「天地創造デザイン部(モーニング KC)」/蛇蔵&鈴木ツタ たら子)

天デ部では、常に動物のデザインを巡って喧々諤々と議論されています。

それぞれ得意分野を持つデザイナー達が自由な着想であれはだめだこれはだめだ、と言い合うのですね。

時に、生み出した動物がどのように過ごしているのかを地上をモニタしつつ、必要に応じて動物をアップデートしたりします。

たとえば、蛇が鳥のたまごを食べまくっている状況があると、蛇をデザインした「水島さん」はほくそ笑み、鳥をデザインした「金森さん」は地団駄踏んで悔しがるわけです(笑)。

そこで「どうやったら蛇にたまごを食べられずにすむか」という点で、樹上に風呂敷状の巣をつくる「ハタオリドリ」として鳥をアップデートします。

しかし、それでも蛇にたまごを襲われてしまう事実に落胆した金森さんは、ダイレクトに「ヘビクイワシ」をデザイン。

神さまから一発採用してもらい狂気乱舞するわけですが、デザイナー同士の小競り合いや時に協力し合う姿が「制作チーム」って感じで微笑ましいですね。

正直こんなチームで仕事をしてみたい!

天地創造デザイン部の醍醐味は「試作品のトライアンドエラー」だ

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(©「天地創造デザイン部(モーニング KC)」/蛇蔵&鈴木ツタ たら子)

この天デ部の中で重要なのが、エンジニアの火口さんの存在です。

火口さんの役割は天デ部が設計した動物を試作することで、「地上で生きて行けるのか」という科学的な考察がここでなされる仕立てです。

たとえば天デ部の室長の土屋さんは「馬」が大好きなので「ペガサス」や「ユニコーン」を創造することが夢なのですが、ペガサスの場合は「重量」や「筋肉量」が足らずに不採用、ユニコーンは骨を維持するためのカルシウムが不足して不採用、という風になかなかうまくいきません。

このように、伝説の動物もうまく物語にからめているあたり、本当によく考えられているなぁと思います。

また、毎回お話の終わりに「本当にいる生き物図鑑」としてマンガにでてきた動物のプチ図鑑がありますので、「こんな変わった動物が本当にいるんだー」とさらに物語に深みがくわわってますね。

いろんな人が読める、癖がありそうでない不思議なマンガ。これも天の配剤か

(©「天地創造デザイン部(モーニング KC)」/蛇蔵&鈴木f:id:lambdaty:20180914235854j:plainツタ たら子)

天デ部はシリアスな話でもなく、かといってギャグに寄っているわけでもないのでジャンルわけが難しいですね。

私なら「おゆるり知的マンガ」という風にカテゴリわけします(笑)

動物が好きな小学生でも楽しんで読めそうですし、当然大人が読んでも楽しめる素敵なマンガです。

キャラクターも非常に魅力的ですしコンセプトをしっかりまとまってますので、映画やドラマにしたら絶対ヒットしますね(CGの使い方が肝になりますが)。

本当に面白いので、是非皆さんもお手にとって読んでみてくださいね。

む・・・「天啓です!!」
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(©「天地創造デザイン部(モーニング KC)」)

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