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MOTHERの世界感で癒される!不思議で優しいセリフ特選

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あなたは1989年7月27日に任天堂がリリースした、「MOTHER」というRPGタイトルをご存知ですか?

当時辛口で有名だったファミコン通信の新作レビューで満点を記録したこのソフト、以下の点で革新的なソフトでした


✓中世の世界観でなく近代のアメリカが舞台
✓主人公達は剣ではなくバット、魔法ではなくPSI(超能力)で戦う
✓フィールドとマップの境目がない
✓音楽はムーンライダースの鈴木慶一、グランドデザインは糸井重里という豪華制作陣


その独特の世界観や「語りすぎない」ストーリーは、いまだにファンを魅了し、様々な解釈を楽しませてくれます。

そんなMOTHERの魅力を大きく引き立てているのが、糸井重里さんによって生み出されたセリフの数々

時にユーモラスに、時に深い言葉がいたるところに散りばめられてます。

今回はその珠玉の台詞の中でも、特に印象深いものをピックアップしました。

往年のファンにはもちろん、未プレイの若い方にもお楽しみいただけると幸いです。
それではいってみましょう!
 
 

◆うたは ちからなり… 
 まことに そのとおりじゃ」

 (老人/カナリア村)
 
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MOTHERのラスボスであるギーグ(こいつがまた謎が多い!)を倒す上で重要なエイトメロディー

その構成メロディーの一つである「カナリアの歌」を手に入れるイベント途中で村の老人(モブキャラ)がいったのがこの台詞です。

物語の序盤なので見落としがちですが、2周目以降、この言葉が極めて重要な意味をもつことをプレーヤーは知ることになります。
 
うたはちから。まさにその通りなのです。
 
 

◆ようこそ、マイク。
 このマジカントこくでは みんなが
 ともだちになれるし ほしいものは
 すきなだけ えられるのですよ

 (クイーンマリー/クイーンマリーの城)
 
◆あなたが このくにのひとで
 ないことは みんなしってるわ。
 でも なかまだと おもっているの

 (従者/クイーンマリーの城)
 
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MOTHERの中で「理想郷」のような国として登場するマジカント

その主であるクイーンマリーの正体は、なんと主人公の曾祖母「マリア」なのでした。

本来であれば決して出会うことのない曾祖母と主人公は、時空を超え不思議な出会いを果たします。

クイーンマリーの城の中といえば特徴的なBGM。

どこか懐かしくも物悲しいその曲調は、掴みどころのないマジカントのBGMとの対比でとても印象に残るものでした。
 
 
 

◆ワタシハ ふらいんぐまん。
 アナタノ チカラニナル。
 ソノタメニ ウマレテキタ。

 
◆アニハ ウツクシク
 タオレタト キキマス。
 ハカヲタテテ アツク トムライマシタ。
 ツギハ ワタシノバンデス。

 (フライングマン/マジカントのフライングマンの家)
 
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マジカントで出会う「フライングマン」もMOTHERの世界観を語る上で外すことはできませんよね。

なかなか手ごわい敵が出て来るマジカントの中で、突如仲間に加わるフライングマン。

献身的に主人公の戦闘を助け、初代が死ぬと2代目3代目・・・と続いて5代目までがアシストしてくれます。

全員死んで、フライングマンの家に5つの墓だけが残されたときの罪悪感はこのゲームのトラウマ仕様の一つですね(笑)

フライングマンの正体は、マリアの中に残っているジョージの思念と個人的に思っているのですが、さていかがなもんでしょうか。
 
 
 

◆オレを ただのおじさんと おもうなよ。
 じっさい そうなんだけど。

 (おじさん/サンクスギビング)

これも街行く中でであうモブキャラのおじさんの言葉です。

考えてみたらRPGの町人って、全員が全員有益な情報をもっているわけではないんですよね。

「町」という絵面を作るためにセットされているキャラも沢山あるわけです。

そんな中で非常にトボケ味のあるこのセリフこそ、糸井重里さんの真骨頂ではないでしょうか。

ついつい全てのキャラクターに話しかけたくなってしまいますよね。
 
 
 

◆きみは だれだ!
 ぼくは ここからでないぞ。
 でたら きっと
 いじめられるんだから

 (おともだち(ロイド)/ティンクル小学校)
 
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ドラクエⅡのサマルトリアの王子といい、2番めの主人公は虚弱枠でもあるのでしょうか?

MOTHERで最初に仲間にくわわる”おともだち(以降、ロイド)”は、いじめられっ子から隠れるために校舎屋上のゴミ箱の中で震えています

こんな最低のセリフを言っていた弱虫が、冒険の終わりには仲間を思いやる発言をするようになるとは……(後述)。

ちなみに、ロイドのお父さんもゴミバケツに入っていることが後に判明します(笑)
 
 
 

◆パパ…いまは…さよなら。
 つぎに あうときは
 きっと ママといっしょよ!
 …いのっててください。

 (アナ/スノーマン教会)
 
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ロイドの次に出会う”おんなのこ(以降、アナ)”が旅立ちの時にいうセリフ。

スノーマンの住人はある日突然神隠しにあうのですが、その中にアナの母親も含まれていたのでしょう。

不思議な力を持つアナは、予知能力でニンテンの到着を待っていました。

「つぎにあうときは、きっとママといっしょよ」

このセリフはやさしいパパに向けてではなく、臆病な自分を鼓舞するためにいった言葉に思えてなりません。

その小さな胸からしぼりだした決意を思うと、泣けるセリフです。
 
 
 

◆みぎあしが しずみこむまえに 
 ひだりあしを だす。
 ひだりあしが しずみこむまえに 
 みぎあしを だす。
 これがわかるのに ひゃくねんも
 かかったです

 (ラクダのほね/アドベント砂漠)
 
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これもモブキャラの名台詞ですね。

さばくにぽつねんと転がっている骨から「わたしゃ、ラクダのほねですが、さばくでのあるきかたをしりたいですか?」と問われ、「はい」と答えた時の回答。

何かヒントでも得られそうな前振りなのですが、実際のところは何の意味もありません。

割とMOTHERではよく見られるパターンでもありますね。

ドラクエだとガイコツに話しかけると「・・・返事がない。ただのしかばねのようだ」となるのでしょう。

しかし、MOTHERの世界は動物だけでなくガイコツもよく喋る(笑)
 
 
 

◆こんなところに でてくるつもりじゃ
 なかったんだが・・・
 いいかげんに しなさい!
 はやく ボタンを おすんだ!

 (パパ/ライブハウスでテディの仲間入りを拒否し続けたとき)
 
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ライブハウスで”もうひとりのおともだち(以降テディ)”と戦い、「いっしょに親のかたきをとろう」と誘われた時に、二回連続で断るとなんとパパから電話がかかってきます

「いいかげんにしなさい!」と主人公を叱責するのですが、それでも「いいえ」と断ると、なんとマイホーム(スタート地点)へ強制送還という力技に。

このあたりのユーモア、糸井重里さんの顔が目に浮かぶようですね。
 
 
 

◆おまえら 
 ふたりで いたいんだろう。
 おれ ここで ねてるわ。

 (テディ/ホーリーローリーマウンテン)
 
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ホーリーローリーマウンテンを登っている途中に立ち寄った小屋で、テディがニンテンとアナに向かっていうセリフ。

敵の本拠地に近づくにつれ熾烈さを増してくる敵の猛攻。

「おれたちは、いつくたばってもおかしくねぇ。言いたいことあるならいまのうちにいっとけよ」

実は誰よりも仲間思いのテディは、ふたりにそう伝えたかったに違いありません。

このあとニンテンとアナは別室でダンスを踊り、アナは秘めていた気持ちをニンテンに打ち明けます。

表情のないドット絵だからこそ、余計に切ない感情がわきおこる名場面です。
 
 

◆こんどこそ よわむしのぼくが
 たたかう ばんだ。
 テディ! きみは
 ここで やすんでいてくれ。」

 (ロイド/ホーリーローリーマウンテン)
 
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ホーリーローリーマウンテンの頂上にいく途中の小屋で、一行は巨大ロボットR・7038の急襲に合い壊滅してしまいます。

一旦退避したふもとの小屋。

ベッドの上で虫の息のテディは、もはや戦線離脱は免れません。

そんな絶望的な状況の中で、ロイドがテディにいったのがこのセリフなのです。

初対面で「お前は戦闘に向いてねぇ」といったテディも今回ばかりは何もいいませんでした。

なぜなら、一人で危険を顧みずにみんなを助けにきてくれたのは他ならぬロイドだったのですから。

もう、誰も君のことを弱虫とバカにするやつはいないよ、ロイド。

 
 

◆ああ ジョージ!
 あなたの つま マリアです。
 あなたのまつ てんごくに
 わたしも いまから むかいます

 (クイーンマリー/マジカント)  
 
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エイトメロディーを集めたことで過去の記憶が甦り、自縛から開放されたクイーンマリーことマリア

マリアの残留思念であったマジカントも、マリアの昇天に伴い消滅します。

果たして天国でマリアはジョージにあうことが出来たのでしょうか。

そして、自分を救ってくれた子孫と愛情こめて育てたギーグとの最終決戦を、どんな想いで見つめるのでしょうか。
 
 
 

ニンテン…あなただけ、
ひとりなら たすけてあげてもよい
わたしと ともに マザーシップに
のりなさい

(ギーグ/最終決戦)
 
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ホーリーローリーマウンテンの頂上で、巨大なマザーシップに乗ったギーグがとうとう姿を現します。

突如主人公たちに遅いかかり、不気味な攻撃と共にマリアやジョージのとの関係を淡々と語る姿はまるでフリーザ様(※第一形態)

”大事な仲間を裏切れば、きみだけは助けよう”という悪魔の交渉も、ウルトラマンのメフィラス星人を彷彿とさせます。
 
うん、やっぱりギーグはとんでもなく悪いやつだ。
  
 
 

◆おたがい よくやったよな。
 それじゃ リセットボタンを
 おしながら でんげんを
 OFFにしなさい
 わかったね
 ガチャン ツーツーツー

 (パパ/セーブの時の会話)
 
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主人公の父親は単身赴任らしいのですが、割と頻繁にやりとりをする機会が多いです。

当時は携帯電話はない時代なのに、こんなに電話ばっかりしてて大丈夫なのでしょうかね?

ちなみにパパと電話でセーブやら振込やらやるこのシステムは、「仕事で子どもとなかなか会えないけど、愛しているんだという思いを表現したもの」と糸井重里さんがインタビューで語っておられました。

そう考えると、声だけなのにやたら存在感のある「パパ」にも頷けますね。
 
  
  

◆またカレーライスが たべたくなったら
 かえってくるのよ

 (ママ/マイホーム)
※カレーライスの箇所はプレーヤーの任意の「好物」におきかえられます。
 
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最後はもう一人のMOTHER、主人公のママのこのセリフでシメたいと思います。

主人公の行末を常に案じ、ふらっと立ち寄った時にはいつでも主人公の好物を作ってくれるママ。

言ってしまえばそれだけのキャラクターなのですが、あなたの実家のお母さんもきっとこんな感じですよね。

この物語の主人公があなたの分身なら、主人公の母親もまたあなたの母親の分身なんです。

あなたのお母さんの手料理で、あなたが好きだったものは何か覚えていますか?

お母さんはわざわざあなたに「愛している」なんていいませんが、

あなたにご飯を準備して、

あなたの洋服を洗濯して、

あなたにフカフカの布団を準備してくれる、たった一人の存在です。

その行動すべてで愛を表現しているのですよね。

母は偉大ですよ。

ギーグがどんなに強かろうと、母の愛に勝てるわけがないんです。

あなたがもし負けそうになったりめげそうになったときには、是非このことを思い出してくれると嬉しいです。

世間の荒波なんか、ギーグに比べると大したことないのですからね。

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/ネコロス