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【復刊】「パワーか、フォースか」が再販されていた

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「あの本、手放さなければよかったなぁ・・・」

ときどきそんな風に思い返す本がある。

「パワーか、フォースか(デヴィッド・R・ホーキンズ )」もそんな本の一つだ。

この本、以前Amazonでもかなりの高値がついていたのが、この度出版社が代わり、新装版になってリリースされたようだ。

帯には派手に「マザー・テレサも絶賛した」と書いてある。

「パワーか、フォースか」は人間の意識レベルを数値化した稀有な本

この本は人間の意識レベルを数値化したものだ。

こう書くといかにも科学的な印象を受けるが、その調査のツールは”Oリング”である。

Oリングとは、指でわっかを作り、もう片方の手であるものを持つことでわっかの強度が変動するという「筋反射テスト」の一つ。

ダウジングと同じようなものであり、いかにも擬似科学くさい印象は免れない。

とはいえども膨大な被験者に裏打ちされたデータであることに変わりはなく、妙にリアリティがあるのも事実。

「フォース」とはマイナスの力、「パワー」とはプラスの力

さて、タイトルのフォースとパワーは、どのような違いがあるのだろうか。

スターウォーズのフォースとは異なり、この本で定義されている「フォース」は人にマイナスのエネルギーを与え、「パワー」はプラスのエネルギーを与えるものとされている

なお、様々な意識のレベルがフォースやパワーに分布されている。


たとえば、フォースに含まれるのレベルで上位は「プライド」

最下層は「恥」である。

意識レベルが下に近づくにつれ「死」に近づくとされるらしく、その理屈でいえば「恥」がもっとも死に近い。

「切腹」や「自死」のように「恥」で死を選ぶケースは多い

そういえば以前、誰がいったか知らないが
「人は大概の痛みには耐えることができる。しかし、大きな屈辱や恥には耐えることが出来ない」というような言葉をきき、感銘を受けたことがある。


思いおこせば、我が国の侍は、戦に負けた時には生きながらえるよりも「切腹」を誉れとしていたようなフシがある。

なぜ腹を切ることが誉れかというと、その行為が「恥」や「屈辱」を払拭すると信じていたからではなかろうか。

侍にとって、恥の代償はまさに「死」であったというわけだ。


翻って現代人は、恥をかいたからといって、簡単に腹を切るわけにはいかない。

しかし、「えっそんな理由で?」と言わずにはおれない理由で、自らの手で人生に幕を下ろすケースが後をたたないのもまた事実なのである。

「パワー」では勇気よりも中立のほうが意識レベルが高い

それでは「パワー」のレベルはどうであろうか。

パワーの最上位は、「悟り」、次に「平和」だ

この辺りはまぁなんとなくわかる。


では、パワーの最下層をみていくと・・・一番下は「勇気」である。

また、「勇気」よりも上位の意識レベルが「中立」である点も興味深い。

フォースから脱却できれば幸せな人生へ一歩足を踏み出せる

私達も、出来ることなら高いレベルで生きていくほうが幸せな人生を送れるに違いない。

そのためには「フォース」の意識レベルを脱却する必要がある、ということだ。

しかしフォースの中には「怒り」「欲望」、「恐怖」や「無感動」も含まれる。

これらを完全に捨て去るのは生易しいものではない。


…とまぁ、昔読んだ内容をうろ覚えながらもそこそこ書けるものだと我ながら呆れているが、「このパワーか、フォースか」は興味深い内容には違いない。

あくまで私見ではあるが、それぞれの意識レベルの時に脳波を図ったりホルモンの分泌量を調査したとしても、あまり大差はないのではあるまいか。


Oリングも、一見妖しい印象はあるものの、ベースはキネシオロジー(筋反射)であり、科学的根拠は立証されていないまでも信憑性の高いデーターは沢山あるのだ。

ジョコビッチもOリングテストで生まれ変わった

ノバク・ジョコビッチの「ジョコビッチの生まれ変わる食事 」は、まさにジョコビッチが悩んでいた謎の体調不良の原因が微かな「グルテン不耐症」であることをOリングで発見し、見事に克服し世界王者に輝いた話である。

この本を読むといかにジョコビッチが冷静で理知的な人間かがよくわかる。

それだけに、ジョコビッチの人生を大きくかえるきっかけとなった「Oリングテスト」を馬鹿にすることは出来ないはずだ。

なぜならテニスの世界王者に戴冠という、これ以上無い成果を出しているのだから。


話が脱線したが、「Oリング」の是非はさておいても「パワーか、フォースか」は非常に魅力的な本である。


人に「恥」を与えたり、「罪悪感」を感じること、「無感動」でいることが周囲へネガティブな影響を及ぼすことを知ると、言動や立ち振舞が多少は変わってこようというものだ


このように自分を律するための知恵が沢山詰まっており、手放したことを後悔していた本が、新装版で再販とはまたとない機会だ。

少々高額な本ではあるが、再度入手してみようかと、本気で考えている。


 

ねころす