幼稚園への入園。
それは、今までずっとベタ付きだった我が子からの開放の瞬間(とき)でもあります。
まぁ実際のところは園関係のイベントも多く、フリーな時間がまるっと手に入るわけでもないんですけどね。
「我が子を守らねばいけない・・・!」という絶え間ないプレッシャーから開放されてひと安堵、というのもママの本音ではないでしょうか。
とはいえども、初めて集団の中に放り込まれるわが子を案じないわけではありません。
「園では他のお友達と仲良くやっていけるだろうか?」
「何かお稽古ごとでもやらせたほうがよいだろうか?」
このような新たな悩みをもつママもたくさんいると思います。
しかし、ちょっと待ってください。
初めてお子さんを幼稚園に送り出すママ(ついでもパパも)にこそ、あらかじめお伝えしておきたい”大事なこと”があるんです。
- 幼稚園は子供社会ではない! ママ社会だ!
- ママ友社会は女社会! マウンティングだってあります
- 幼稚園のヒエラルキーの頂上に君臨する○○!
- リピママは園における守護者的存在!
- リピママVS意識高い系ビギママ
- リピママは別格 触れてはならない存在
幼稚園は子供社会ではない! ママ社会だ!
幼稚園といえば「先生を中心とした子供達の社会」というイメージがありますよね。
ケンカをしたり友達同士で仲良しグループを形成したり、我が子が初めて「社会の雛形」を体験する場、それが幼稚園。
・・・確かにそうなんです。
そうなんですが、それだと幼稚園の本質の半分・・・いや、それ以下でしかありません。
単刀直入にいいます。
幼稚園の実態としてはママさんの社会なんですよ。
なぜそういい切れるのかというと、冒頭にも少し書いた通り、「園でのイベントの多さ」に起因します。
幼稚園って想像以上に忙しいんです。
小さなところでは遠足だったり保護者参観、大きなところではお遊戯会や運動会、クリスマス会に大掃除・・・という風に、ママ達はなんやかんやと園に引っ張りだされます。
正直面倒くさいことも多いので、ママ同士で牽制しあったり時に協力しあったり・・・という風にしてコミュニティー、すなわち”ママ友の社会”が形成されていきます。
その社会のあり方が、子供の園生活やママの育児ストレスにも少なからず影響してくるのです。
ママ友社会は女社会! マウンティングだってあります
ママ友との出会い自体は悪いことではありません。
あなたが今まで孤独に向き合ってきた子育ての悩みを共有できる、「戦友」との出会いでもあるからです。
しかし、ママ友社会は女社会でもあります。
きょうびグループLINEで簡単にママ同士が繋がれる一方、派閥みたいなものも結構出来たりするんですよ。
派閥といっても”仁義なき戦い”が勃発するようなレベルのものではありませんけどね。
たとえば運動神経のよいお子さんをもつママ達が、運動会の時期になると微妙なマウンティングをかけてきたりするわけです。
カチンときたママさんが同じような気持ちのママさん同士で繋がって「あのノリどうよ?」」と愚痴るような感じです。
幼稚園のヒエラルキーの頂上に君臨する○○!
このような派閥であればたいしたことはありません。
皆さん女子といえども大人ですから、表だってバチバチやるようなことはしませんしね。
しかし、ひとつだけ気をつけておかねばならないグループがいます。
今回あなたにお伝えしたいポイントはまさにここなのですが、幼稚園のママ友社会の中で、かならず上位に君臨する層がいるんです。
それが「リピママ」層なんです!
リピママは園における守護者的存在!
「リピママ」とは初めて聞く言葉ですよね。
それも無理からぬこと、なぜなら私が考えた造語だからです。
リピママの語源は「リピーター・ママ」。
つまり、2人目以降の子供を同じ幼稚園に入園させているママを指してます。
リピママは、園で絶大な力をもっています。
園としても通年でかなりの費用がかかるにも関わらずリピートしてくれているお得意様ですし、本人もその自覚ありますからね。
しかも「皆さん初めまして!」のビギナー・ママ(ビギママ)と違い、スタート時点ですでにリピママは園内のネットワークに参加しています。
「他のクラスで何が起こっているか」とか「どういう子が要注意」とか、そういう情報をもの凄いスピードでキャッチしているんです。
先生たちのプライベートやゴシップも押さえているのでまさに恐るべき存在です。
そんなリピママにとって幼稚園とは「勝って知ったる縄張り」であり、自分たちはまさに守護者(ガーディアン)。
スズメバチであり、ケルベロスでもあります。
もし縄張りに侵入する者あらば、一斉に排除に動く恐ろしい存在なのです。
リピママVS意識高い系ビギママ
こんなことがありました。
私の子供のクラスに意識が高い上に物凄いコミュ力を誇るママさんがいたんです。
すごく人当たりもいいし、面倒なことも「私がやります!」と買って出るような学級委員長タイプ。
「彼女、今どきなかなか居ないタイプだよねぇ」と妻とよく話をしていました。
お子さんが入園するにあたって、彼女の理想とする園生活があったのでしょう。
ママさん同士の懇親会だったり、母子揃っておでかけするようなイベントを沢山企画し始めました。
これがマズかった。
すでに園生活で要領を得ているリピママ達の逆鱗に触れ始めたのです。
一人のリピママがLINE上で「私はそんなのイヤなんだけど」と宣戦布告、「それならスタンスの違いですね」と彼女も応戦、クラスが”リピママ勢”と”意識高いビギママ勢”に分化したのです。
実際のところはどちらに属するでもない”日和見(ひよりみ)勢”のママも多かったのですが、リピママ達による囲い込みが始まり、意識高いビギママの企画はことごとく潰されはじめました。
情報戦も加熱、お互いの悪口も第三者によってもはや筒抜けの状態となりました。
しかしそこはもともと園内でネットワークに参加しているリピママ。
ビギママの悪評は他のクラスにも広がっていき、次第に彼女の元からママさんが一人、また一人と離れていく事態に。
孤立してしまった彼女は最終的にメンタルが完全にやられるところまで追い込まれ、母子ともども園を去ることになってしまいました・・・。
リピママは別格 触れてはならない存在
このエピソードに関して時々妻と話をしていたのですが、「どっちもどっちだよね」というのが共通の見解です。
育児や園生活におけるスタンスの違いというのは当然あるだろうし、それぞれで好きなようにやればよい話なんです。
しかし、彼女の「意識高いアクション」は、「園生活なんてここを押さえてりゃいいんだから」と達観しているリピママの逆鱗に触れてしまいました。
彼女はケルベロスの尻尾を踏んでしまったのです。
事件の本質はその1点に尽きます。
今回のエピソードは極端なケースですが、私自身も「リピママ、図々しいなぁ」と感じることは実際あります。
ところどころ「上級者感」が鼻につくこともあるんです!
でも、あなたならもうご存知ですね。
リピママにだけは触れてはならぬ。
以上、幼稚園生活の怖い話でした(笑)
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