以前、万年筆入門者へプレジールをオススメする記事を書きました。
プレジールを使っているうちに万年筆の魅力に目覚め、「もっと本格的な万年筆が欲しい!」と思う方もいると思います。
そんな方に私が全力でオススメするのは「#3776センチュリー(プラチナ)」です!
これはマジで名作中の名作です!
- 稀代の万年筆マニアとプラチナが生んだ傑作万年筆
- この価格帯で14金のペン先は凄い!
- インクが固まらない「スリップシール機構」実装!
- #3776センチュリーは華やかなモデルもあるよ!
- #3776センチュリーを所有してみての感想
稀代の万年筆マニアとプラチナが生んだ傑作万年筆
#3776センチュリーは、万年筆マニアの作家梅田晴夫氏とプラチナが、「理想的な万年筆」を目指して共同開発しました。
30年間、月平均180 枚もの原稿を万年筆で筆記する梅田氏。
氏の膨大な万年筆コレクションの中から導き出した「理想の条件」を実現させたモデルが、センチュリーなんだ!
ちなみに#3776の由来は富士山の標高を表わす数字で、「万年筆の最高峰になるように」という願いが込められています。
そんな#3776センチュリーですが、なんと発売から33年後に大幅な仕様変更がなされました。実に5年の歳月をかけグリップ以外の全てのパーツをアップデートしたんです!
文具に懸けるプラチナの、鬼の執念を見た・・・!
この価格帯で14金のペン先は凄い!
#3776センチュリー、特筆すべきは先端で、なんと14金が使われています。
(14金は58.5%が金、残りは銀や銅などのほかの金属で構成されています)
1万円前後の価格帯で14金を使用したペン先とは、プラチナさんかなり頑張っている!
ちなみにペン先に金を使うとどういうメリットがあるかという点ですが、こういったことが挙げられます。
- 金の柔性による書き味の柔らかさ
- 腐食を防ぐため一生モノになる
- 見た目の華やかさ
万年筆好きなら一度は持ってみたい「金ペン」。 所有欲もかなり満たされます!
インクが固まらない「スリップシール機構」実装!
プレジールと同様、#3776センチュリーもインクが固まらない「スリップシール機構」が実装されています。
とはいえども、スナップ式キャップのプレジールと違い、回転ネジ式のキャップであるセンチュリーにスリップシール機構を施すのは容易ではなかった様子。
ちなみに回転ネジ式キャップは高級万年筆に見られる仕様で、予期せぬキャップ外れによるインク漏れが防げます!
それをユーザーの目線に立って実現したプラチナさんの技術力には、頭の下がる思いです。
複数の万年筆を使ってみるとわかりますが、「使用期間が空いてもインクが固まらずに書ける」という仕様は、本当に素晴らしいんですよ!
#3776センチュリーは華やかなモデルもあるよ!
私の所有しているセンチュリーはスタンダードなブラックですが、カラーボディも大変魅力的。
深い色のエメラルドのような「ローレルグリーン」
しっとりとした青の発色に魅了される「シャルトルブルー」
ガーネット(ザクロ石)のように力強い赤「ブルゴーニュ」
その他に蒔絵のようなボディや完全にスケルトン状態になっているものもあり、大変バラエティ豊かです。
是非あなたにあった一本を見つけてくださいね!
#3776センチュリーを所有してみての感想
プラチナの万年筆を自分が愛用することになるとは、当時夢にも思いませんでした。
ボールペンと同様、万年筆もモンブランやデルタ等、海外勢のほうが優れていると信じて疑わなかったからです。
実際にいろいろ調べてみて思ったのですが、筆記具も自動車業界と共通したものを感じます。
「外車ならではのステータスは魅力的だけど、乗るならやっぱり国産車!」的な。
私は#3776センチュリー(中字)を買って、本当に満足しています。書き心地も大変なめらかですし、見た目もスタイリッシュ。
何より、金ペンが大変美しいです(ミーハー)
もしあなたが、本格的な万年筆を一本手に入れたいということであれば、「#3776センチュリー」は自信をもってオススメできます!
太さについては中字か細字がオススメですが、是非あなたの用途にマッチしたものを選んでくださいね!