SNSの世界にはインフルエンサーと呼ばれる人達がいます。
彼らは過激な言動によって、しばしば「炎上」と呼ばれるような議論を巻き起こすことでも知られています。
しかし、かつて「カリスマ」という言葉が濫用され、その価値が下がったように、今や「インフルエンサー」という言葉も珍しいものではなくなってきました。
本来の意味でのインフルエンサーとは、いったいどういう存在なのでしょうか?
今日は「インフルエンサー」について、みんなで考えていきたいと思います!
- インフルエンサーってそもそもどんな意味の言葉?
- インフルエンサーの種類について
- インフルエンサーの成り立ちはマーケティング?!
- フォロワーを意図的に増やしたらインフルエンサーになれる?
- 私、インフルエンサーのカテゴリに新提案します!
- インフルエンサーまとめ
インフルエンサーってそもそもどんな意味の言葉?
そもそも「インフルエンサー」という言葉は、どのように定義されているのでしょうか。
10,000人ぐらいフォロワーがいたらインフルエンサーじゃね!?
このように、数字感でざっくりととらえている人も案外多いと思います。
そこで、インフルエンサーという言葉について調べてみました。
インフルエンサー は、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと(Wikipedia)
他に影響力のある人やもののこと。特に、インターネットの消費者発信型メディア(CGM)において他の消費者に大きな影響を与える人
(デジタル大辞泉)
人々に影響を及ぼす人物をいい、とくに人気のある芸能人やスポーツ選手、識者などの有名人をはじめ、あるコミュニティや分野のなかで大きな影響力をもつ人。また、その発言が信頼される人
(日本大百科全書)
なるほど~。「影響力をもつ人」がインフルエンサーってことなんだね!!
インフルエンサーの種類について
ざっくり「インフルエンサー=影響力を持つ人」と定義されるとして、実はインフルエンサーも、フォロワー数によって呼称がわけられています。
実際問題、私達が「あの人パワーインフルエンサーだよね」等と使うかは別ですが、構成比など知るのも面白いので、参考までにまとめておきます。
フォロワー数:100万人以上
フォロワー100万人以上の場合、このように呼ばれます。
「トップインフルエンサー」
「メガインフルエンサー」
「メガ」という呼称もちょっとダサい気がしますが、インフルエンサーの中では1%未満の希少な存在です。
フォロワー数:10万人以上
フォロワー10万人以上の場合、以下のような名称になります。
「パワーインフルエンサー」
「ミドルインフルエンサー」
インフルエンサーの中では4~5%程度と、こちらも希少な存在です。
フォロワー数:10,000人以上
インフルエンサーの中で一番多いのがこの層です。
フォロワー数は10,000人以上で、「マイクロインフルエンサー」と呼ばれます。
インフルエンサーの中での比率は80~90%を占めます。
だんだんめんどくさくなってきたんだけど、帰っていいかな・・・?
フォロワー数:1,000人以上
最後にインフルエンサーの最小単位、フォロワー数が1,000人以上の層です。
「ナノインフルエンサー」と呼ばれます。
なんか花粉みたい・・・
フォロワー数が少ないため下位のインフルエンサーと思いがちですが、実は一般ユーザーとの繋がりが強く、エンゲージメント数(=反応数、アクション数)が高いことから最近注目されているゾーンです。
インフルエンサーの成り立ちはマーケティング?!
「インフルエンサーの種類」でお腹いっぱいになったところで、今度はインフルエンサーの成り立ちについても知っておきたいところです。
出典がWikipediaで申し訳ありませんが、わかりやすく書かれていたので抜粋します。
ブログ利用者が急増した2007年頃から頻繁に使用される言葉になった。ブログ利用者の中には数千〜数万の読者を持つカリスマブロガーなどと呼ばれる人物が現れ、その人物が発信した情報が数十万人単位に広まり、大きな宣伝効果を持つようになった。そのことが、購買行動に影響を与えるようになった。2010年頃には、企業側がインフルエンサーを活用した宣伝、インフルエンサー・マーケティングに取り組むようになっていった。
インフルエンサー・マーケティングが成立した背景には、ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが、2002年に発表した『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』がベストセラーになったこともあって、広告よりも口コミの方が顧客獲得単価が高いという認識が、産業界に広まったことがある。
なるほど。もともとはブロガー発なのか・・・(だからややこしいヤツが多いんだ)
尚、インフルエンサー・マーケティングの元となった本、『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』、ちょっとおもしろそうなので買ってみました。
読んでみておもしろかったら、記事にしますね。
ここでのポイントなのですが、インフルエンサーが成立した背景に「マーケティング」があることから、「インフルエンサー=フォロワー数」だけではなく、「消費行動にどれだけ影響があるか」、「ユーザーの行動に影響を与えるか」も条件と言えます。
【インフルエンサーの条件】
1)フォロワーの数が1,000人以上
2)ユーザーの行動(マーケティング的には消費活動)に影響を与える
フォロワーを意図的に増やしたらインフルエンサーになれる?
SNSの中には、「インフルエンサーの称号」が欲しいばかりに、フォロワー数をやっきになって増やしている人達がいます。
「フォロワー数○人目指してます!フォロバ100%!」みたいな連中ですね
彼らの中には、インフルエンサーの条件の一つである「1,000人以上」に到達しているものも少なくありません。
しかし、実際のところ、彼らがユーザーの行動に影響をどれだけ与えているかは疑問です。
そもそもインフルエンサーとは、「フォロワーを増やして成立する」わけではなく「フォロワーが増えて成立する」ものだからです。
私、インフルエンサーのカテゴリに新提案します!
そこで、純粋なインフルエンサーと区別するためにも、「フォロワーを意図的に増やしてきたインフルエンサー」をこのようによぶことを提案したいと思います。
養殖インフルエンサーだよ!
飲食店に例えるとわかりやすいのですが、本来のインフルエンサーは、提供する料理(情報)が美味しいから人が集まって来るわけです。
しかし、フォロワーを意図的に増やして成立したインフルエンサーの場合、ただただ宣伝にやっきになってるだけで、料理はクソまずそうなのがほとんどです。
とはいえども、フォロワーが一定数いれば影響力は0ではありません。
しかし、自然発生的なインフルエンサーと同じカテゴライズはできませんので、「養殖インフルエンサー」という呼称が妥当と思います。
情弱のみんなは、養殖インフルエンサーは相手にしちゃダメよ!!特に「拡散しますアカウント」は要注意!
インフルエンサーまとめ
この記事を読んで「いやいや、フォロワー数が多くても、○○はインフルエンサーとは言えないだろ」と思う方もいると思います。
農薬を洗浄する汁とか、エビデンスに乏しい非科学的な商品を拡散してるヤツとかね。
ここでのポイントは、インフルエンサーの「人間性」や「情報の質(高尚か低俗か)」はさておき、「どういう成り立ちで人が集まってきたか」です。
私も嫌いなインフルエンサーはいます。
でも、彼らへの人の集まり方が「自然発生的」であるなら、間違いなくインフルエンサーではあるんです。
同様の理由で、自分で自分のことを「インフルエンサー」と呼ぶことが、いかにお門違いであるかもお分かりいただけるかと思います。
偽物か本物かを見分ける分かりやすいフラグがこれ!
みなさんもイカモノ情報に惑わされず、有意義なSNSライフを送ってくださいね!