夏といえば怪談の季節ですね。
昔はよく「宜保愛子緊急特番」みたいな番組をよく見た気がしますが、最近はこの手の番組もめっきり減った気がします。
私自身「みえない世界」の話が大好きなので、その点の本は結構読むんです。
コワイのは嫌い・・・
大丈夫!そこまでコワくない本もあるよ!
今回は、「ガチで怖い話は苦手だけど、ちょっとだけ怖い話には興味ある・・・」という方にオススメの本をご紹介します!
霊能力のある作家 加門七海先生
加門七海という作家をご存知でしょうか。
コワイもの好きなら絶対おさえておかないといけないぐらいスゴい作家さんなのですが、なんと霊能力がある作家さんなんです。
ジャンルは小説からエッセイ(ガチ心霊からライト級)まで多岐に渡りますが、どれも読みやすくて、非常に大好きな作家の一人です。
加門七海のオススメ本
というわけで、今回ご紹介する本は全部加門七海先生の作品です。
どれも「ガチ怪談」ではなく、いわゆる対談集やエッセイです。
怪談系の本って、一回読むとわりと読み直すことってないと思うんですが、加門先生の本は何度も読みたくなるのが特徴なんです。
うわさの人物 神霊と生きる人々 (集英社文庫)
これ、オカルト好きはマストで読むべき名著と断言しちゃいます。
どれぐらいおもしろいかというと、「おもしろいから読めよ」と貸した知人(心霊好き)に借りパクされてしまったほど(笑)
残念ながら今は手元にないんですが、実際に「視える」人達が9名出てきます。
・木村藤子氏(透視能力者)
・大島幸江氏(仮名・エステティシャン)
・田中利典氏(金峯山修験本宗宗務総長)
・五條良知氏(大峯山護持院東南院住職)
・高橋恵子氏(ユタ)
・平博秋氏(ユタ)
・三木芳照氏(仮名・神社神職・神官)
・井川浩子氏(仮名・デザイン会社経営)
この面々をご存知でない方がほとんどだと思いますが、肩書を見るとガチ勢であることがわかりますね。
ユタってなに?
沖縄にいる霊能者だよ。青森のイタコみたいなもんだね!
木村藤子さんなんかは有名ですので、ご存知の方もいるかもしれません。
話している内容はやはり霊能にまつわる話で、当たり前のようにぶっ飛んでる話が飛び交います。
不思議とおどろおどろしさはなく、加門先生のインタビュアーとしての力量発揮という感じですね。
読み終わると「へぇ、こんなこともあるのかなぁ」という風に、世界の見え方が少し変わってくる本です。
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
これも加門先生の対談集ですね。
「うわさの人物」ほどのガチ霊能勢ではないものの、メンツがすごいです。
・CLAMP(4名の女性から成る創作集団)
・立原透耶(作家)
・飯田譲治(映画監督・脚本演出家)
・工藤美代子(ノンフィクション作家)
・平山あや(タレント)
・ザ・グレート・サスケ(レスラー・元議員)
・竹内海南江(「世界ふしぎ発見!」元リポーター
・大森亮尚(古代民族研究家)
・松谷みよ子(作家)
・稲川淳二(ホラーの帝王)
ちょww
なにか?
松谷みよ子さんは、絵本「いないいないばあ」でご存知の方も多いと思いますが、実はかなり民俗学への造詣も深く、柳田國男翁の「遠野物語」よろしく、「異界からのサイン」という本も出されているほどです。
ザ・グレート・サスケさんも多方面で有名な方ですが、霊感をお持ちなところが意外ですね。
しかし、なんといっても淳二です。
さすがホラーの帝王というべきか、加門先生を圧倒している様が伺えます。
のちに「インタビューとしては失敗だったかも」と加門先生が述懐されてますが、そこも含めて淳二の凄みが伝わってくる、いい文章でした!
うわさの人物よりもこちらのほうがライトなので、こわがりな人にはオススメです!
もののけ物語 (角川文庫)
なにやら可愛いまねき猫が目を引く拍子ですが、このまねき猫は一旦壊れたものを加門先生自ら修復したものです。
というわけで、この本は「もの」にまつわるエッセイです。
加門先生は着物や骨董などがお好きなようですが、古いものはいろんな人の「念」を吸収しているようで、不思議なお話が沢山のっています。
また、加門先生の日常がうかがえる「怪談徒然日記」もファンは必見ですよ。
【番外編】加門先生が登場する漫画
実は加門先生は、漫画にも登場なさってます。
それがこちら。
伊藤三巳華さんという、これまた霊能力のある漫画家さんの作品です。
本編は「視えるんです。」という漫画で、そちらにもちょこちょこ登場なさっているので、ファンはチェックしておいたほうがいいですね。
ちなみに高尾山の散歩では、加門先生の後ろに巨大な白い狐が見えたそうです!
加門七海のブログは?
実は本のご紹介は以上なのですが、この記事を「加門七海 ブログ」で検索してこられる方も多数いるようです。
そこで調べてみたところ、残念ながら加門七海先生のブログは現在ありませんでした。
ただしTwitterはなさっており、わりと投稿されてらっしゃいますので、気になる方はフォローなさるとよいと思います。
@kamonnanami
ちなみに、「もののけ物語」に集録されている「怪談徒然日記」は、加門先生の不思議な日常を掲載したものです。
たとえば
某日某日・・・・ドアを閉めようとしたら、手の甲を、ざらりとしたものが撫でていった。
長い髪の毛の感触だった。(引用:もののけ物語(角川文庫)
こんな内容のものが、日記風にガツンと乗っています。
コワイ!こわいよぉ!!
視える人って大変・・・
おそらく加門先生がブログを始めたら、こんな感じになるんだろうなぁ・・・というのがイメージできますので、興味のある方はぜひ!
まとめ
世の中、科学で解明できないものはない、といいます。
でも、Wi-Fiが目に見えないように、「見えないけれどもある」というものは、確実に存在すると思うんですよね。
また、目に見えないものを感じるからこそ、目に見えるものがいっそう愛おしくなるわけです。
これはほんとにそう思うよ
現代人に必要な観念だと思うな。
今回ご紹介した加門先生の書籍は、そんな「不思議」を教えてくれる本達です。
ぜひお手にとって見ていただけると幸いです!