元SEブロガーのベンゾーです!
この記事では「うさぎドロップ」というマンガについて紹介します。
アニメや実写映画にもなったことで名前だけなら知っているという方も多いんじゃないでしょうか?
「うさぎドロップ」をものすごくざっくり説明すると、「30歳男性が1人で6歳の女の子を育てることになった話」です。
このことから分かるように、主な内容は育児についてです。特に男性による育児が主体となったマンガです。
そしてこのマンガを一言で紹介するなら「自分の人生。何に重きを置くか考えるきっかけをくれるマンガ」です。
このマンガを読んで欲しいのはこれから子育てをする世代。特に男性に読んでもらいたい内容です。そして読み終わった後は是非パートナーにも読んでもらってください。
これから子育てを行う世代にとって、大切にしてもらいたいことが伝わるマンガです。
独身30男と6歳の女の子の物語
30歳独身男性の主人公「大吉」が祖父の葬儀で実家に帰ったところ、「りん」と出会います。
りんは祖父の隠し子で、母親のいない6歳の女の子です。
りんの存在に葬儀で初めて知った親族一同は、りんをどうするべきか悩みます。
施設に入れるべきという流れになったときに、大吉が自分が引き取ることを提案します。
ここからが大吉とりんの物語の始まりです。
作中では、大吉が女児を育てる上での困惑や、仕事との両立、りんの成長などが描かれています。
子供と仕事と自分。どれを取る?
作中に出てくる人物には、
・子供よりも仕事を優先させた人
・仕事よりも子供を優先させた人
・子供よりも仕事よりも自分の自由を優先させた人
色んな考え方の人が出てきます。
たまたま主人公である大吉は仕事よりも子供を優先させた人でしたが、それ以外の考え方の人を悪く描いてはおりません。
仕事を優先させた大吉の父親も、りんを捨てた母親もそれぞれの考えがあり、それが正しいと信じた結果となっています。
「うちの課は俺がいなくてもいずれは落ち着く。なんとかまわして行けるはず。そうじゃないと組織としておかしい。
でもりんの事はそうはいかない。」
一方、りんの母親のセリフ。
「『お母さん』になれる人はいっぱいいるけど、『あたしの仕事』をできる人はあたししかいない」
子供よりも仕事を優先すべきというセリフで、大吉のセリフと対比させるようになっておりますね。どちらのセリフも子を持つ親として考えさせられるものでした。
子供を優先させるために人事異動を願い出た大吉。異動先では近い境遇の同僚(子育て中の男性)が多数おり、子育てに関する貴重な情報源となっていました。
このシーンは作中で何度も出てきます。
このシーンを見るたびに、仕事よりも子供を選んだ男性が僕以外にもたくさんいるんだなという気持ちになりました。(フィクションですが・・・)
パートナーに子育てを負担させるのか?
主人公である大吉の父親と母親の話で、子育てをすべてパートナー(大吉の母親)に負担させたという話が出てきます。父親は子供より仕事を優先したわけですね。
ただ、実は母親も子供より仕事や自分を優先させたかった人なんですよね。それなのに父親が子供を優先させなかったので、仕方が無く母親が子供を優先するようになります。
このように仕事をパートナーに負担させることを、作中では「犠牲」と表現しています。
この「犠牲」というワード。良いイメージが無いですよね。
作中では大吉の母親がりんの前で「犠牲」というワードを使っており、大吉がショックを受けています。
ただそれは「犠牲」というワードのイメージの悪さから出るショックで、言うなれば表面的なダメージでした。
後ほど大吉が母親と同じように仕事より子供を優先させたことや、母親がどれだけの負担をかぶってきたかを知った後は「犠牲」という言葉の意味を理解して納得していました。
僕個人としては、父親か母親のどちらか片方にだけ負担させるから変なことになるんであって、父親と母親の2人で子育てをすることがベストなんじゃないかと思います。
今は夫婦共働きという家庭が大半です。仕事を2人でやっているのなら、子育ても2人でやってみるのが良いんじゃないでしょうか?
何もしなければ仕事優先の人生になる
「子育ても2人でやるのがベスト」と書きましたが、「そうは言ってもなかなか仕事をないがしろにはできないよ」という思いの方が多いんじゃないでしょうか。
僕は「何か特別な行動をしない限り、仕事を最優先にした人生を歩むことになる」と思っています。
少なくとも現在の日本において、小学校~高校・大学と進学する際に身に着けていっているものってなんでしょうか?
それは学力であったり、集団の中でのコミュニケーション能力、社会常識の数々じゃないですか?
これって結局は「優秀な社会人」になるために身に着けていってるものなんですよね。
つまり、何か特別な行動をしない限り、優秀な社会人になるためのレールを走ることになるんです。
もし、子供を優先させたいと思うなら、今のままではいけません。子供を優先するために特別な行動が必要になります。
僕はSEとして働いていたころ、毎日残業&残業&残業で仕事をしているだけの生活を送っていました。
「このまま結婚をして子供が産まれたらどうなるんだろう?」
「果たして僕に子育てはできるのか?」
「そもそも子供と接する時間を持てるのか?」
いろんなことを考えた結果「少なくとも子供が親から離れるまでは子供と接する時間を持てる仕事をしよう」という結論になりました。
まとめ:うさぎドロップは自分の人生は見つめ直すマンガ!
うさぎドロップは、「自分の人生において何に重きを置くべきなのか」を、見つめなおすきっかけをくれるマンガです。
仕事中心に生きる人生も、子供中心に生きる人生もあります。もちろん自分中心に生きる人生だってあります。
それぞれの思惑をもったキャラ達が、りんとの生活を通して成長していきます。
実際に子育てをしている親として、綺麗ごと抜きで言うと子育ては大変です。
僕は子育てをする時間を増やすために仕事を変えました。
そんな経緯もあって、仕事から帰ってきたら息子と公園に遊びに行ったりしています。
自分で言うのもなんですが、家事も積極的にしています。場合によっては仕事をしているときより、家にいる方が忙しい日だってあります。
でもそれは、仕事の時間しか持てなかった昔の自分が望んでいた自分なんだと思っています。
これから子育てをするぞ!という世代の方。なるべく早いうちに是非読んでください!!
ちなみにこの記事ではりんの保育園~小学生時代を中心に紹介していますが、実際は高校卒業まで描かれています。高校生以降はまた違った子育ての雰囲気や、恋愛、トラブルなどなど別の楽しみも続きます。
今は無料のマンガアプリを使って、スマホで読めるようになっています。ちょっとした空き時間に読んでみてはどうでしょうか?
(書いた人:ベンゾー)
元SEと労務のプロとしての目線から、過酷な残業と戦っている現役SEのために非常口(逃げ場)をブログで提案。仕事で悩んでいる方は是非立ち寄ってください!!
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