前回、ドラクエの名言集をとある本屋さんで見つけ、読んでもないのに浮かれた記事を書いてしまいました。
でもですね。ほんとに興味あったのですよ。
というわけで入手しました。これぞ既成事実の術。
もうね。これはエンタメ本ではなく自己啓発本ですから。
しっかりレビューさせていただきますよ!
「しんでしまうとはなにごとだ!」はこんな本
「しんでしまうとはなにごとだ!」、初版は2016年7月23日です。リアルタイムでは発刊されていることに気づきませんでした(不覚)
この年はちょうどドラクエ30周年アニバーサリーとのことで、そこにあわせて作られたこの本、かなり力が入ってると思いました。
どんな構成になっているのかざっとまとめます。
ドラクエの名言が55個収録!

名言集ですので当然といえば当然ですが、その数は55個です。
第一章がロト三部作、第二章が天空三部作、第三章がⅦ~Ⅹまでの言葉がはいっています。
見開きで右側に名言と、それが発動された時のゲーム画面の写真。
左側がその名言の解説という感じです。
名言の発信元はモブキャラやコマンド率高し
一般的に「名言」というと、主人公や仲間達など主要キャラのセリフですよね。
でも「しんでしまうとはなにごとだ!」の名言の発信元は、モブキャラやコマンド上のセリフが多いです。
まぁドラクエの主人公は無口だしな…
コマンド上のセリフの代表格は「へんじがない。ただのしかばねのようだ」ですかね。
このセリフですが、なぜ「死体」じゃなくて「しかばね」なのか疑問に思ったことありませんか?
そのあたりの解説なども盛り込まれており、読むと「へぇー、なるほどねぇ!」と唸ってしまうような情報が満載ですね。
堀井雄二さんのファンにはたまらない情報が満載!

ドラクエの生みの親といえば、言わずと知れた”ゆう帝”こと堀井雄二さんです。
この「しんでしまうとはなにごとだ!」は、「原作 堀井雄二」とクレジットが打たれているだけあって、随所に堀井さんの一言コラムが掲載されています。
開発上の制限や意図があって「このセリフにせざるを得なかった」みたいな話も結構あって、それを読むと「ファミコンという少ない要領で、当時のプログラマーは凄かったんだなぁ」と思いますね。尊敬、感動。
また1990年にかかれた堀井さんのコラム「ゲームデザイナー入門」も非常に興味深いですね。
これはドラクエの世界観に浸れる本
名言集というと、いかにも「活力注入!」とか「人生のヒント」みたいなイメージありますよね。
でもドラクエの名言集である「しんでしまうとはなにごとだ!」、はそんなニュアンスはあまりないです。
どちらかというと、その名言にまつわるコラムを読みながら、
「このセリフ知ってる!あったあった!」
とか
「へぇー、こんな意図があって生まれたセリフなんだ」
等とウヒウヒいいながら読む本かな。
気がついたらどっぷりドラクエの世界観に浸っている自分に気づくはずです!
まとめ ドラクエファンなら読むべき!
この本は完全にドラクエファン向けなので、未プレイの人が読んでも「で、何なの?」となる可能性は高いです。逆にドラクエファンなら胸アツなので絶対読むべし。
むしろ導かれし我々には読む義務がある本といえましょう。
でもほんと、肩肘はらずによめていい本です。どのページからも読めますしね。
少年・少女のころ、ファミコンのコントローラを握ってワクワクしてた「あの感覚」が、この本一冊できっと蘇ってきますよ!
▼リラックスして読める「ホイミ」本!
▼こんなのあるのね。欲しいなぁ。