自分にとってビジネス書は「栄養ドリンク」みたいなものです。
「これをキメて、いっちょやったるかい!」って勢いで買うんですよね。
でも、普段から読むのであれば「栄養ドリンク」ではなくて「緑茶」みたいな本がいい。
そんな肩の力が抜ける本がこれなんです。
仕事で苦しんでいる時に目にとまった本
実はこの本、仕事で凄く煮詰まっていた時に買った本です。
「現状打破につながるヒントになる本ないかなぁ」と思って、ビジネス書コーナーを回っている時に、ふとタイトルに目が行き、手にとりました。
人生には、気にしないほうがいいことが、たくさんあります。
でも、「気にしない人」になるのは、ちょっとした練習が必要。
本書では、うつうつ、イライラ、クヨクヨ……から抜け出し、晴れ晴れとした毎日をつくるための心のトレーニング法を、仏教的な視点から紹介します。
(「気にしない練習」のカバー紹介文より)
(これや…!)
「晴れ晴れとした毎日をつくるための心のトレーニング法を、仏教的な視点から紹介」で完全にハートがロック・オン。
文庫本で649円(税込)というお手頃価格でもあることから即買いしたのでした。
「気にしない練習」は気にしすぎる人への処方箋
どうも私は、自分が思っている以上に「周囲の人間にどう思われてるのか」を気にしていたようです。
それに気づけたのも、この本の「世間の人のほとんどは味方でもないし、敵でもない」言葉を見てからです。ハッとしました。
まさにそのとおりで、仮想の味方を作ったり仮想の敵を作っても仕方ないんですよね。
常に自分視点でものを考えることが大事で、「誰か視点」だとどんどん自分を窮屈にしてしまうことに気づきました。
これってとても窮屈だけどやりがちな思考なんですよね。
このように「ついつい回りを気にしてしまう」というあなたにも、きっと役立つ処方箋が載っている本です。
パラパラめくって、目にとまったページを読むのもオススメです。
2ページずつの講話集みたいな本

わたしの中で「お坊さんが書いた本はハズレなし」みたいなジンクスがあるのですが、この本の著者、名取芳彦さんは真言宗のお寺のお坊さんです。
あなたも、法事の時にお坊さんが講話されるのを聞いたことありますよね。
おしゃか様の教えをかみ砕いて「こう生きていくのが幸せなのですよ」みたいなお話です。
この本は、1テーマあたり2ページの講話集みたいな感じの本です。
広すぎず深すぎずちょうどいい塩梅。
文章の端々から人生経験が豊富なことが伺えますが、かといって上から何かを語るようなこともないので、肩の力を抜いて読めます。
減らそう、手放そう、忘れよう
「気にしない練習」のレビューを見ていると、私と同じような感想が沢山ありました。
嫌な事が有ったりで、イライラした時に一項目ずづ読んでいます。その時にも寄りますが、なるほど・・とか気分が落ち着くこともあります。
(引用:Rakutenブックス)
教えの一つ一つがとてもわかりやすく、スッと心の隙間に入っていき、自分を取り巻く雑念や怒り、イライラが軽減されたように思えます。
(引用:Rakutenブックス)
ビジネスのスキルが身につくような本でないですが、ガチガチに固くなったこころを解きほぐしてくれる一冊です。
「減らそう、手放そう、忘れよう」とは背表紙に書いてある言葉ですが、まさに忙しい日々をおくるあなたに、いつでも優しく語りかけてくれる一冊ですよ。