現代人は疲れ切っています。
っていうか、むしろ私とあなたが疲れ切っています。
「もっと疲労が少なかったら、いろいろなことが出来たのに…」と一日の終りに思うこともしばしば。
そんな疲労の元は、実は体ではなく「脳」にあるんです。
脳の疲労を効率的にコントロールする手引書、それが「ロスの精神科医が教える 科学的に正しい 疲労回復 最強の教科書 」なんです。
「疲労回復 最強の教科書 」はこんな本
「疲労回復 最強の教科書」は、ツボ押しやストレッチのように体からアプローチする疲労回復ではありません。
脳科学的アプローチから、脳へのストレスをブロックし、疲労を回復させていくことが目的とされています。
この「疲労回復 最強の教科書」がどんな本なのか、簡単にご紹介しましょう。
「脳の開放」の3つのパートにより「疲労回復」のパートに繋がる構成
「疲労回復 最強の教科書」は以下4つのパートで構成されています。
第1章 脳を空白にする
第2章 仕事と自分を切り離す
第3章 自分を開放する
第4章 空白を味わう
第1章から第3章までは「脳のスペースを開放する」ためのテクニックで、最後の第4章で「疲労回復」に繋げるという構成になっています。
とはいえども、使えそうなものは順序関係なく使いましょ
第1章 脳を空白にする
脳はストレスを受けると、情報処理や感情処理が機能しなくなってしまいます。その結果、押さえていた負の感情が暴走し、脳がハングアップしてしまうんです。
その状態を回避するために、日常で受けがちなストレスを緩和するテクニックが集められたのが本章。
こんな知見がとっても役に立つと思いました。
考えを「滝」にたとえて裏側から見る
「まいっか」を口癖にする
スマホアプリの配列を毎日変えてみる
どんな年代や職業の人でも汎用性のあるのがこの章です。
第2章 仕事と自分を切り離す
ストレスの元凶が「仕事」であることは、多くの方から同意いただけると思います。
第1章がベーシックなストレス対処方法だったのに対し、第2章は「 仕事と自分を切り離す」とのタイトル通り、ビジネス向き。
仕事って、逃げ道ないんですよね。生活かかってますから。今のライフスタイルを守りたいがために、「それって人としてどうなの」ってことも受け入れざるを得ないこともあります。
そりゃストレス溜まって当然だわ…
そんな仕事からうまく距離を取るためのテクニックが書かれているのが本章です。
「忖度みたいな無駄なことやめろ」など、かなり具体的なこともかかれてます(笑)。
第3章 自分を開放する
第三章を一言でいうと「自尊心を高める」ためのテクニックです。
以前私が書いたセルフコンパッションの記事がモロにリンクする内容です。
日本人って、贈り物をわざわざ「つまらないものですが」というように、自分を低くみるがデフォという世界的にも珍しい民族なのですが、それもいきすぎるとやはり脳の疲労に影響してきます。
「自分に自信が持てないな」「自分が好きになれないな」という方は、本章をじっくり読んで欲しいと思います。
第4章 空白スペースを味わう
第1章から第3章が引き算的な内容だった反面、第4章は足し算的な内容になっています。
何を足すかというとズバリ「幸福感」。幸福感は疲労を回復する作用が大きいんですよね。
べースが「マインドフル」なため、どこか東洋的なアプローチが多いです。
もちろん第1章から第3章の内容と併用しても問題はありません。
今までのアンチストレス系書籍の集大成みたいな本
私もストレス対処系の本は結構読んできたのですが、この「疲労回復 最強の教科書」には知らないメソッドも沢山載っており、大変参考になりました。
DaiGoさんの超集中力をお読みになった方はおわかりいただけると思いますが、水色を基調したレイアウトも非常に見やすいです。
また、この手の本は海外の本を翻訳したものが多いように思いますが、「疲労回復 最強の教科書」は日本人の著者が書いたものなので(当たり前ですけど)非常に読みやすいですね。
著者の久賀谷亮さんはロスで実際に開業されており、論文も多数書かれているドクターとのことですので、情報の信憑性はかなり高いように思います。
より充実した一日を過ごしたい人や、目標に向かってパフォーマンスを高めたい人には特にオススメです!
▼同じ著者の著作ですがこれも読み応えありそうです!
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