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【実録】同僚のカバートアグレッションを回避したケース

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ネコロスです。

カバートアグレッションについて書いた記事、多くのかたに見ていただいており、ありがとうございます。

LINKカバートアグレッションは味方のふりした悪魔!7つの特徴と対策について

この記事では、カバートアグレッションに対する「知識上のこと」は全て書きました。

今回は私が実際に関わったカバートアグレッション体験について書きたいと思います。

名前以外はほぼ実録になってます。

同じ悩みを持つ方のお役に立てると幸いです。

カバートアグレッションに「仕事を辞めろ」と囁き続かれた話

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今回の話は、私の部下同士が起こしたトラブルの話です。

簡単に相関図を書くと以下のとおり。


川本さん:私の元部下。カバートアグレッション
山田さん:私の部下。川本さんに困っている
(※名前はいずれも仮名)

川本さんは、以下の5つのカバートアグレッションの特徴に該当しています。

 はぐらかす
 徹底した嘘つき
 被害者ヅラをする
 物事を都合よく解釈する(矮小わいしょう化・合理化)
 罪悪感を植え付ける

カバートアグレッションである川本さんが、いったいどういうことを行ったのか?

是非お読み下さい。

誠実な部下にあるとき異変が

数年ほど前の話です。

私の部下から、「山田さん(仮称)の様子が最近おかしい」報告があがってきました。

山田さんは仕事面において特に優秀というわけではないのですが、誠実で信頼のおける人物です。

その山田さんが、最近は業務中もうつろな状態になっており、ことあるごとに「もう何もかも疲れた」「退職したい」とこぼしているのだそうです。

私は、山田さんを呼び出し、話をきいてみることにしました。

憔悴しきっていた部下が重い口を開く

目の前に座っている山田さんは、たしかに目もうつろで、何かに憔悴しきっているような状態でした。

「仕事面では特にミスなども起きていないようだけど、なんで退職したいのかな?」

こう軽くジャブを打つと、山田さんはうつむいたままで
「ちょっとプライベートで疲れきっていて…仕事をするのが辛いんです…」と応えました。

(やはり、私生活か。そしておそらく人間関係だな。)

多くの人間と関わってきた私は一瞬でピンときました。

正直なところ、部下のプライベートで起こったことは私の預かりしらぬことです。しかし、ここまでやつれ切った人間を目の前にすると放ってもおけません。

「よかったら、会社の上司としてではなく、一個人として話をしてくれないかな」

そう伝えると、山田さんは顔を上げ、重たい口を開きはじめました。

退職した元同僚のカバートアグレッションから洗脳状態に!

話を聴いて驚きました。

山田さんは、以前退職した川本さん(仮称)

「君の職場は本当に酷い職場だ。もっといい職場を紹介するよ」
「親友だからいうけど、君はみんなからバカにされているよ」

という風にずっと植え付けられていたというのです。

「私はこの仕事が好きなんです。みんなもすごく好きですし…」
そういって山田さんはまたうつむきました。

川本さんは私の部下だったので、どういう人物かはよくわかっています。

口が上手いので人の心に入り込むのは長けているが、驚くほど裏表のある人物。なにより、典型的な嘘つき。

退職理由は「会社が自分のことを認めてくれない」だったので、会社に対して一方的な恨みがあることは明白です。

そう、川本さんこそカバートアグレッションなのでした。

カバートアグレッションへの「気づき」

山田さんは、川本さんに寄せている信頼と、「心が拒絶している川本さんの言葉」の間で苦しんでいました。

しかし、はたからみると川本さんの発言が不誠実そのものであることは明白です。

私と山田さんとの話は、長時間に及びました。

「ひどい職場と感じるのはあなた。そして、辞めたいと思うのもあなた。
でも、辞めてリスクを背負うのは川本さんではなく、あなただけなんですよ。」

その言葉を聴いた山田さんは、ハッとしたような表情を浮かべました。

川本さんは山田さんのことを思いやっているようでありながら、実は何のリスクも背負っていないことを理解したのです

「やっと自分の気持ちの中のもやもやが晴れました」

そう山田さんはいい、それから川本さんとうまく距離を取るようになりました。

山田さんは次第に元気を取り戻し、いまでも辞めずに会社に出勤しています。

まとめ カバートアグレッション対策の第一歩は「気づくこと」

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以上がカバートアグレッションの体験談です。

川本さんは、「会社が自分を認めなかった」と逆恨んで辞めていったため、今もそこで働きつづける山田さんに我慢が出来なかったのでしょう。

その後川本さんは別の職場でもうまくいかず、「前の職場に戻りたい」といい続けていたそうです…

あとで聞いた話ですが、渦中の山田さんは、鍋の火を消し忘れて寝るほど憔悴していたそうです。

あの時の対話がなかったら…と思うと、今でもゾッとします。

今回のポイントは、山田さんが川本さんをカバートアグレッションと気づけたことです。

カバートアグレッションの存在を認識するだけでも、かなりの効果があります。

もしあなたが人間関係で悩んでいたら、ぜひ「カバートアグレッションが潜んでいないか?」をチェックしてみてくださいね。

こちらの本も一読されることをオススメします!↓