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【実録】先輩のカバートアグレッションを回避したケース

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ネコロスです。

前回、(部下の)同僚がカバートアグレッションだったケースについて書きました。
参考【実録】同僚のカバートアグレッションを回避したケース


今回は私自身が遭遇したカバートアグレッションについて書きたいと思います。

いやー、ホントシャレにならないほど大変でした!

カバートアグレッションって何?という方はこちらの記事からお読みくださいね。
LINKカバートアグレッションは味方のふりした悪魔!7つの特徴と対策について

カバートアグレッションな職場の先輩の話

今からお話する内容は、仮名をつかっていること以外はノンフィクションです。

私自身、カバートアグレッションと長い間関わることで、非常に消耗しきってしまいました。

ヒドイ目にあっているにも関わらず「この人に悪意があるわけない!」と思ってしまう…

これこそまさにカバートアグレションの術中にハマった証拠といえるでしょう。

登場人物は2人です。


吉田さん:同じ部署の先輩。カバートアグレッション
(※名前は仮名)

それではお読みください!

異動先で出会った気さくな先輩

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ある日のことです。突然上司に呼び出された私は、部署異動を命じられました。

そこで出会ったのが、吉田さん(仮名)です。

吉田さんはかれこれ10年ちかくその部署にいる大ベテランで、私は彼から業務を教えてもらうことになりました。


私 「よろしくお願いします。」

吉田 「こちらこそよろしく!いやあ、君みたいないい人材を貰えることになって、『本当ですか?』って何度も聞き返しちゃったよ。」


異動したてで緊張していた私は、気さくな吉田さんと話をしていっきに緊張が解けるのを感じました。

「まぁ、最初は色々大変と思うけど、君なら絶対大丈夫だから」

そういうと吉田さんはニコリと笑いました。

異動日初日からずっと不在の先輩

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異動して初日のことです。

私に仕事を教えてくれるはずの吉田さんがいません。


管理職の上司に尋ねてみると「あぁ、吉田さんなら今日から研修で長期出張だよ。今月はあまり居ないかもね」とのこと。

(え?俺、何すればいいんだろう…)

ひとまずメールやフォルダの整理などをしていると、さすがに初日だからか吉田さんから連絡がありました。


吉田「いやー、ごめんね。ちょうど忙しいところで、なんにも教えられなくて。申し訳ない」

私「いえ、お忙しい状態だったんですね。知りませんでした」

吉田「そうなんだよ。まぁ、とりあえずすぐに身につく業務でもないから、これから届くメールとか、関連してそうなファイルを見ておいてよ」

私「わかりました。」


それから、メールを追ったりファイルを見たりであっという間に一月が経過しました。

研修からもどってきて吉田さんの一言

吉田さんもついに長い研修を終え、やっと同じ事務所の中で業務開始です。

(ここまで不安しかなかったのですが、やっと解消出来る…)そんな気持ちでした。


私「吉田さん、研修お疲れさまでした!」

吉田「いやいや、ほんとここまでほったらかしで申し訳ない。これからよろしくね。」

私「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

吉田「で、業務内容はだいたい把握出来たかな?」


耳を疑いました

引き継ぎも指示もなくほったらかしにされ、ハッキリ言って棒にふったような一ヶ月間。業務内容の把握などできようもありません。

(何いってんだろうこの人…)


最初は悪い冗談かと思っていたこのスタンスに、これからずっと苦しめられることになるとは、この時は知るよしもありませんでした。

頭の回転は早いが、肝心なところを教えない吉田さん

一緒に働いていると、吉田さんはすごく頭の回転が良い方というのはわかりました。

インプットしながらアウトプット出来るタイプで、非常に稀ではあるのですが、本物のマルチタスカーのようです。

そして、どんな質問に対しても答えて…はくれるのですが、ちょっと難解そうな質問についてはいつもこう答えます。


吉田「正解はない。色んな考え方があるから」


私が知りたいのは答えそのものではなく、吉田さんの経験則から得られた考え方だったのですが、それでも吉田さんは決して教えてくれません。

そんな状態で重要な会議などに放り込まれるため、困ることも少なくありませんでした。

吉田さんの正体はカバートアグレッション!

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また、吉田さんにはこういった傾向もありました。


明らかに重たいタスクを割り当ててくる
気に入らない相手には、仕事上であってもハシゴ外しを平気でする
「物忘れがひどくなって」とかいいながら、めちゃめちゃ覚えている
人の作った資料に勝手に手を加えてくる(結果、レイアウトなどもめちゃめちゃで使えないものになる)


新しい部署でやっと業務になれてきたのもつかの間、眠れない日々が続き、いままで経験したことがない胃の痛みも始まりました


(このままだとヤバいかもしれないな…)


そんなある日、カバートアグレッションという存在を知った私は、稲妻を受けたような衝撃を覚えました。

吉田さんにはカバートアグレッションの7つの特徴のうち、以下の4つが完璧に当てはまったのです。


カバートアグレッション7つの特徴無知を装う
はぐらかす

徹底した嘘つき
ブチギレる
被害者ヅラをする
物事を都合よく解釈する 
罪悪感を植え付けようとする

参考カバートアグレッション対策! いい人のフリした悪魔を撃退する5つのテクニック


吉田さんがカバートアグレッションと考えると、いままでのことも全て説明がつきます。

「これは消耗するはずだ・・・」

バンパイアの正体に気づいたような喜びと、いままで苦しんできた思いが交差して複雑な気持ちでした。

吉田さんからうまく距離をとりメンタル回復!

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吉田さんがカバートアグレッションとわかった以上、最善の一手は「うまく距離をとって離れていく」しかありません


吉田さんは知識も経験も豊富なので、困った時はつい頼りたくなってしまいます。

しかし、「常に自分を頼らざるを得ない状況」こそ、まさに吉田さんが作ってきたものだったのです。


考えてみたら、本当に困ったときに頼っても、吉田さんが助けてくれたことはありませんでした。

それなら最初から頼らないほうがマシにきまっています。


このスタンスを取りはじめてから、私のメンタルは徐々に回復。

ついに吉田さんへの依存を断ち切ることが出来たのでした。

先輩のカバートアグレッションまとめ

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私の体験談は以上となります。

このように書きながらも「ほんとに吉田さんはカバートアグレッションだったのか?」という気持ちも、正直なところゼロではありません。

考えようによっては『後輩への愛のムチ』と取れないこともないのです。


しかし、これこそカバートアグレッションのタチの悪いところだと思います。

・ 話しをするといい人
・ 話題も豊富で面白い人
・ 普段助けてもらっている(ただし小さなところで…という事が多い)


こういう小さな餌を与えつつ、でかいところでドーンと突き落として優越感に浸るのがカバートアグレッションです。

なので、もしこういう人と関わることがあったら、多少の傷みを伴ってでも距離を取ることが重要ですね。


ジョージ・サイモン博士の書籍にはいろんなタイプのヤバい人間が網羅されてますので、読んでおくことが自衛の第一歩になると思います。

興味があれば是非読んでみてください。


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