この記事はブログ「THE 体質改善」のリスねえさんの協力のもと、咳にお悩みの方に「体質別」おすすめ薬膳食材をご紹介しています。
あなたの体質はどのタイプか?を考えながら読み進めて行ってくださいね♪
ゲホゲホッ!
咳に悩んでいるんだけど、体に良い薬膳食材を教えてよリスねえ!
そうね。人それぞれによって「体質」が違うから、原因や良い食材が全く違ってくるんだよ。どの体質なのか、自分で見極めてみてね!
慢性的に咳が出るってしんどいですよね。
突然出るし、自分じゃすぐ止められないし、体力を奪われるし。
出来る事なら咳から解放されて穏やかに生活したい!って思いませんか?
もし、これまでに色々な咳予防を試してみたものの「治らない」と思う人は、もしかしたらあなたの対処法が逆効果だった可能性もあります。
今日は、薬膳認定講師のりすねえが体質別の咳アプローチ方法をお話しします。
自分にはどの食材が合うのか?を見てみてくださいね。
薬膳って何?
薬膳って、そもそもどういう料理なの…?
食事で体調を整えるオーダーメイドの食事療法だよ!
「薬膳」とは、中医学の考えに基づき「食事で不調を改善させる食事療法」です。
中医学では食べ物にはそれぞれ「効果・効能」があると考えられているため、それぞれの特性を生かした食材を使う事により不調の改善を図ることが出来るのです。
中医学の考えは、「人の体は体の中のそれぞれの部位が影響し合いながら健康を保っており、そこのバランスが崩れる事により不調が出る」という考えです。
「病気を見ずに病人を見る」と言われているように、その人の不調は、どの部分からの不調なのか?を見て、体のゆがみを整えていく治療方法になります。
よって、同じ症状でも体のバランスや癖は人それぞれ異なりますから治療方法も1人1人違います。
よく漢方薬局などでは「あなたに合った薬を調合します」という看板が出ていたりするのは、そういった理由からなのです。
一方、西洋医学では局所的に体を診るので「病気の部分」に着目する治療方法です。
それぞれ得意分野が異なりますので、どちらで不調が改善されるか?によって頼る方を変えてみるのがおすすめです。
今まで病院の検査では問題なかった方や治りにくかった人は、中医学含め東洋医学の力で体調を整えてみるのも1つの手と言えます。
それぞれ得意分野が違いますが、病気まで行かないような「日々の不調・不快感(未病)」には薬膳が効果的ですよ!
4つの体質別「咳」のアプローチ方法
それでは、咳が気になりやすい体質の特徴を、試しに4つを挙げてみます。
あなたがどのタイプか? 考えてみましょう。
1、肺陰虚(はいいんきょ)タイプの症状と原因
「肺陰虚」タイプの症状の特徴はこちらです。
空咳
声が低い
痰は少な目・もしくは痰無し
口が乾きやすく、冷たい飲み物をよく飲みたくなる
夏から秋はお肌の乾燥や便秘が強くなったり、秋冬はお肌や喉がかゆくなったりする人も多いです。
こちらのタイプの方は、内側に熱がこもりやすくて「陰液(血液や体液などの物質)」が乾燥しがち。
それが原因で肺が乾いていて空咳が起こりやすいので、まずは体液を潤すことが大事です。
肺陰虚(はいいんきょ)タイプにおすすめの薬膳食材と対処法
陰液を増やして肺に潤いを運びやすい食材はこちらです。
・貝類
・鶏肉
・豚肉
・卵
・ヤマイモ
・りんご
・びわ
熱感が強い時はトマトやキュウリがおすすめです!
こちらの食材を使い、手軽に出来て美味しいレシピを掲載していますのでよろしければどうぞ!
自律神経失調症の吐き気が続く人におすすめ薬膳レシピ|山芋のトロトロ焼き
2、痰湿阻肺(たんしつそはい)タイプの症状と原因
「痰湿阻肺」タイプの症状の特徴はこちらです。
痰が多い(白く粘り気のある痰)
重苦しい咳声になりやすい
日頃から疲れたら胃に来るタイプ(食欲が湧かないなど)
精神的に消耗しやすい人や、体がむくみやすい人も居るかと思います。
こちらのタイプの方は、脾が弱くなりがちなので、脾を元気にして体の余計な湿気を飛ばせるように工夫しましょう。
乾燥していたり湿気があったり、さっきとは真逆な印象だね…!
痰湿阻肺タイプにおすすめの薬膳食材と対処法
こちらのタイプにおすすめの食材は以下の食材です。
・しいたけ
・きくらげ
・山芋
・かぼちゃ
・サバ
・豚肉
・鶏肉
・梨
・はちみつ
むくみが気になる時は、水分調整に優れている「ハトムギ茶」「小豆茶」がおすすめです。
また、疲れがたまっている時は少量のはちみつがおすすめです。
普段から、脂っこい物には弱い人が多いかと思いますが、症状が辛い時には油物や甘い物や刺激物は控えた方が早く治まりやすいです。
また、消化が悪いものは体調に出やすいため、お肉は消化に良い調理法を工夫してみてください。
余計な湿気が治まってくると、痰が減っているのが分かると思いますよ!
3、肝火犯肺(かんかはんぱい)タイプの症状と原因
「痰湿阻肺」タイプの症状の特徴はこちらです。
痰が少ないが粘り気がある
顔がほてりやすい、手足は冷える
突然発作的に咳が出て止まりにくい
イライラ・情緒不安定になりやすい
口が苦い
眠りが浅い
生理不順
ストレスで情緒不安定になりやすいとか、イライラしやすい人も多いかと思います。
こちらのタイプの方は、肝が余計な熱を持っている事が原因です。
肝の熱を冷まして肺に影響が出ないようにしましょう。
肝火犯肺(かんかはんぱい)タイプにおすすめの薬膳食材と対処法
こちらのタイプにおすすめな食材はこちらです。
・貝類
・ししとう
・トマト
・ピーマン
・セロリ
・アロエ
・あなご
・あさり
イライラが特に出やすい人は、緑茶やジャスミン茶がおすすめです。
また、ほてりが気になる時には辛い物は避けた方が良いかと思います。
のぼせるからと言って冷たい飲み物を飲むのはおすすめしません。
疲れている時には常温か温かい飲み物を飲んでリラックスしましょう。
繊細な人が多いので、運動でストレス発散が良いですよ!足元の冷えにも効果的です◎
4、肺腎気虚(はいじんききょ)タイプの症状と原因
「肺腎気虚」タイプの症状の特徴はこちらです。
低い声
汗が出やすい
疲れを感じやすい
息切れをする
頻尿・尿漏れ
風邪をひきやすい
疲れやすく、体の基礎が弱っていることが原因で咳や痰や喘息などが出やすい人です。
こちらのタイプの方は、肺や腎の気を補う事が大事です。
肺腎気虚(はいじんききょ)タイプにおすすめの薬膳食材と対処法
こちらのタイプにおすすめの食材は以下の食材です。
・もち米
・ジャガイモ
・小松菜
・キャベツ
・卵
・鶏肉
・カツオ
・タラ
・ローヤルゼリー
・ごま
冬に調子が悪くなりやすい人が多いので、消化に良い物を食べて良く寝て休むようにしましょう!
体質を知って、咳以外の不調も改善しましょう!
「咳が出る」と言っても、それぞれに原因も対処法も違うという事が分かっていただけたかと思います。
咳が出ているのは、あなたの体の弱い部分が悲鳴を上げているサインなのです。
咳止めを飲んで症状を改善させるのも良いですが、自分の体質や養生方法を知る事は今後の生活に大きく役立つかと思います。
- 少し調子が悪いなと思った時にすぐに元気になれる
- 普段から自分の体を気遣えるようになる
- 先回りで体のバランスを整えられるようになり病気予防に役立つ
…と良いこと尽くしです。
咳で大きく体調を崩す前に、薬膳で自分で体調管理してみることをおすすめします!
なるほどーーー!!リスねえ、特別講義、ありがとうございました!!
(書いた人:リスねえ)
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