オーダーメイドを除き、「もっとも美しい紳士靴はなにか」と問われたら、私は迷わず「CORTHAY(コルテ)」と答えます。
美しいパティーヌ(染色)に攻めたシェイプ。
フランス靴はかくも美しいのかと思わせるのが、CORTHAY。
今回はその魅力を画像とともに(少しでも)お伝えできればと思います。
CORTHAYのビジュアル
ベグデーグル(鷲の嘴)と異名をとるほど細いトゥ(先端)。ちょっと鏡面を強めに仕上げると映えます。
トゥのアップ。サイドの陰影は実際に染料で表現されており、まさに靴の化粧。
サイド。カメラの関係でやや寸詰まりに見えるが実際はもっとシャープ。
かかと。もし鏡面磨きをするなら、先端とかかとだけで十分ですね。
CORTHAYのディテール
一見華奢なCORTHAYですが、しっかりとした作りになっています。縫いの目の細かさなど、まさに宿っている神を見る思いですね。
コバは靴にとって額縁のようなもの。しっとりとした質感がお見事。
縫いも目が細かく、繊細なのに堅牢な仕立てには舌を巻きます。
あまりお見せするべきではないのですが、ソール。濃い紫で塗られており、履き始めはかなり戸惑ったことを思い出します。
もちろんソールも頑丈。
なぜなら、「ヤワ」なソールではパリの石畳であっという間にヘタれてしまうからです(実際にパリにいった時痛感しました)。
CORTHAYのシューキーパー
CORTHAYには純正のシューキーパーが付属している。こちらも実に美しい。
高級外車のような流線型のシューキーパー。
先端がどれだけ特異な形状か、シューキーパーを見れば一目瞭然ですね。軽く武器です。
ゴールドに黒字で刻まれたブランドロゴが誇らしくもノーブル。
CORTHAYのコーディネート
華美なCORTHAYですが、意外とカジュアルとも相性がよいです。
むしろ夏などは鹿の子ポロにチノパン、といったスタイリングでも十分いけますよ。
もちろんデニムとの相性も◎
ただし、ベルトは同系色で合わせるのが鉄則。
ここを外すと全部台無しになりますのでご注意を(CORTHAYに限ったことではありませんが)
あと、夏など露出が多いスタイリングの場合、できるだけエレガントな腕時計が望ましいと思います。
「もっていない」というあなたも、ワンシーズンだけレンタルで楽しむ、という選択肢も当然「アリ」ですよ。
参考
後悔しない高級腕時計の選び方! ロレックスやオメガを身につける方法とは - モエルライフ。
CORTHAYまとめ
CORTHAYを所有して10年以上経ちました。
履く機会は随分へりましたが、その魅力はまったく衰えることがありません。
ちなみにCORTHAYのお手入れですが、実はそこまで過保護にしていません。
基本的には履いた後にブラシ、ときどきM.MOWBRAYのデリケートクリームをブラシでぬる程度で十分です。
また、あまりテカテカにしたくないので、ワックスはそこまでかけない。
どうしてもかけたいのであれば、サフィールのブラウン系がいいと思います(CORTHAY純正のワックスはかなり硬いので非推奨)。
過保護にせず、多少ほったらかしにしたほうが子はよく育つ、みたいなものかもしれませんね。