会議やミーティングの場で思うのですが、自分の意見を言うことが出来ない人がとっても多いです。
「あなたはどう思いますか?」と聞かれても、「いいと思います」「特にありません」。これだと意見というよりまるで「投票」ですよね。
日本の教育は、「鉛筆から靴下の柄までみんな同じにしましょう」という風に「みんな平等・公平に」「目立ってはダメですよ」というものです。
しかし、社会に出ると急に「人と同じことをやってはダメですよ」「この世は競争です」と言われるわけですから、わけがわかりませんよね。「どういう風に自分の考えを表現すればよいのか」を学ぶステップがまるっと抜けているわけです。
そんな「抜け」を補ってくれる本が「自分の意見」の方程式/西岡 壱誠」です!
「自分の意見」を言えると、あらゆる場面で役に立ちますよ!

「「自分の意見」の方程式」はこんな本
「自分の意見」の方程式」の著者は現役東大4年生です(発刊時点)。
著者が、東大受験から東大のゼミを通して得た「意見の組み立て方」がまとめられているのが本書。
「自分の意見」の方程式」の中での「意見」の組み立て方は単純明快で、「①事実+②問題+③自分+④提案」というたったひとつの方程式に集約しています。
とってもシンプル!
とは言えども、この方程式を知っただけで自分の意見が組み立てられるようになるほど、ことは単純でもありません。
なぜこの4つのパーツで構成されているかを理解し、使いこなすためのノウハウを色んな角度から教えてくれるのが「自分の意見」の方程式」なんです!
「「自分の意見」の方程式 」の見どころはここだ!
見どころ①構成がシンプルなので読みやすく、探しやすい
「自分の意見」の方程式」は、ざっくり
意見とはなにか
いい意見と悪い意見の違いとは
意見の作り方(メイン)
の3つで構成されています。
非常によくまとめられており余計な回り道がないので、「あれってどこに書いてあったっけ?」と気になる箇所を読み返すのも容易です。
つまり、検索しやすい本ということですね
また、読み手の感じる疑問点などもしっかり想定されてますので、読み終えた後に疑問点や「いやいや、こんなの理想論でしょ」という印象が残ることはありませんでした。
サブタイトルの「東大25年使い続けられている」というフレーズから「何か難解そうだな…」と感じる人もいるかもしれませんが、とっても読みやすいので安心してくださいね。
見どころ②自分の意見の足りない部分も「方程式」で見つけられる
「自分の意見」の方程式」で定義されている「いい意見」とは、「①事実」「②問題」「③自分」「④提案」の4つで構成されているものです。
裏をかえせば、どれか一つでも欠けてしまうと「悪い意見」となります。
意見を言うのが下手だったり自信がないという人は、この4つのうちどれかが必ず欠けています。
たとえば「①事実」が欠けた意見であれば「穴のある意見」、「②問題」が欠けた意見であれば「意見が言えない状況に陥りがち」という風に解説してありますので、自分の陥りがちなパターンを簡単に把握することが出来ますよ。
私は会議において比較的自分の意見を言う方ですが、このパートを読んで、「あぁ、自分の意見って穴ばっかりだな」と実感しました。
「④提案」が不足しがち…
特に自分の発した意見がまとまらず、自分でも何を言っているかよくわからない状態に陥りがちな人はオススメです。
見どころ③SNSと親和性が高い内容!
「自分の意見」の方程式」では意見の作り方が細かく記載されています。
たとえば構成要素①「事実」ひとつとっても「出来事/数字/感情」と3つの観点があり、それぞれ分解して考えなければいけません。
慣れるまでは時間のかかる作業であり、即実戦は難しいのですが、そこで活用したいのがTwitterやブログなどのSNSです。
SNSは口頭での意見発信と違ってリアルタイム性を気にする必要がありませんので、意見を組み立てて発信するという練習にもってこいなんです。
もちろん目的はアウトプットですから、誰かに見られたくないという方や反論リスクが怖いかたは、非公開のアカウントを開設してみるのもいいでしょう。
「「自分の意見」の方程式 」まとめ
自分の意見を言うことが苦手な人が書籍で補おうとする場合、いままでは「ロジカル・シンキング」や「プレゼンテーションの極意」的な本しか選択肢がなかったように思います。
例えて言うなら、「速い球の投げ方だけを知りたい」のに、野球全体のガイド本しか選択肢がなかったようなもんです。
「自分の意見」の方程式」では「一番知りたかったところ」がピンポイントで抜き出された、非常に秀逸な本だと思いました。
自分で発信したい色んなテーマを、「自分の意見」の方程式」と照らしあわせながら組み立てていくと楽しいと思いますよ!
ちなみに西岡 壱誠さんの本でもう一つオススメなのが『東大読書』
こちらはKindleunlimited(読み放題サービス)なら¥0なので、お試し入会でこれだけでも読む価値ありますよ!
- 話題作も続々登場!
- DLしておけばどこでも読める
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