ねころすです。
どちらが正解とも言えないような選択肢に、人は迷い、苦しみます。
例えば、ビアンカを選ぶかフローラを選ぶか。あるいはデボラか。
これはゲームの世界ではあるのですが、人生では思いがけぬ場面で、苦しい選択をしないといけない場面にぶち当たります。
そんな「いつか」に備えて思考の訓練をしておくのは、必ず役にたつと思うのです。
そこで今日ご紹介したいのはコレ。
「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」です!
- 「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」はこんな本!
- 「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」の見どころ
- 「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」まとめ
「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」はこんな本!
この本の表紙を見てピンと来た方も多いと思いますが、最初に載っているのはかの有名な「トロッコ問題」です。
ご存知でない方のために簡単に説明しますね。
あなたが線路で作業をしていると、トロッコが暴走して5人の作業者に向かって走りだしました。あなたの裁量で線路を切り替えれば5人の作業者は即死を免れますが、しかし切り替えた先には1人の作業者がいます。
あなたは、5人の命と1人の命、どちらを助けますか?
とまぁこんな感じの内容で、超有名な問題でもあります。
実際問題、どちらを選ぶべきかとっても迷いますよね。なぜなら人の命の重たさは「数」で比較出来るものではないからです。しかし、どちらかを必ず選択せねばなりません。大事なのは「なぜそれを選んだのか」という根拠であり、信念です。
この「究極の思考実験 」では、このトロッコ問題のように「どちらを選ぶべきか」悩んでしまう2択の選択問題が全部で27個載っている本なんです!
「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」の見どころ
見どころ①選択におけるいろいろな考え方を知ることが出来る
先程のトロッコ問題ですが、興味深い考え方がありました。
それは「レバーを切り替えずに5人を犠牲にする。なぜならそれが運命だから」というものです。
なるほど~と思いました。介入をしなければ逆に諦めもつきやすいかもしれませんからね。
しかしこれはあくまで自分目線の考え方なので、やはり正解とも言い切れません。要は考え方次第ではあります。
このように、「究極の思考実験」では、2択の選択肢をそれぞれ選んだ理由が載っており、大変参考になるんですよ。
自分の選んだ選択肢の理由は、だいたい「だよね。」と共感できる内容ですが、えらばなかった方の内容には「そんな視点もあったのか」と驚かされるものもありますね。
見どころ②自分の考えが少数派か多数派かを知るのが楽しい
さらに「究極の思考実験」では、2択の解答比率も載っています。
例えば、トロッコ問題だと「レバーを切り替えて1人を犠牲にする」を選んだ人は49%でした。
一方、「レバーを切り替えずに5人を犠牲にする」を選んだ人は51%と、なかなか拮抗しています。つまりあなたがどちらを選んだとしても、世間一般的には違和感の少ないものといえるでしょう。
しかし、設問によって9:1や7:3に解答が割れるようなものもあり、自分が少数派の解答に該当してしまった場合は「へぇぇぇ!」と大変驚いてしまいます。
もちろん少数派が間違っていて、多数派が正しい、ということは一切ありませんが、「世の中こっちを選ぶ人のほうが多いのね」ということを知るのもまた楽しく、勉強になるものですよ。
「究極の思考実験 - 選択を迫られたとき、思考は深まる。」まとめ
「究極の思考実験」は、常に考えながら読む本なのでとても面白いです。
こう書くとクイズとかパズルの本のようですが、「絶対的な正解」があるものではないので、読んでいて思考が鍛えられる感じがします。
まぁ「トロッコ問題」のように人の命に関わる選択を強いられることは現実的には稀とは思いますが、「誰かの利害に影響を及ぼす」選択は社会にでるとザラにありますからね。
どちらを選んでも、誰かから恨みを買うかもしれない…そんな辛い選択をする時に大事なのは「なぜそれを選んだのか」という根拠であり、究極的には信念だと思うんですよね。
ちなみに冒頭の設問に戻ると、私は断然ビアンカ派です。
その理由は、幼馴染であるビアンカに運命の絆を感じざるを得ないから。
でも財力に目がくらんでフローラを選んだり、刺激を選んでデボラというのも間違いではないと思いますよ?
このように、物事を選択する力が鍛えられる本「究極の思考実験 」はとっても面白くてオススメですよ。
以上ですたい!
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