こんにちは、ナチュラルセラピストのOです。
SNSでよく「イライラがおさまらない…これって更年期障害?」とおっしゃる方を見かけますが、そもそも更年期ってご存じですか?
あまり知られていませんが、更年期障害は女性だけではなく、実は男性にも当てはまるんですよ。
えっ、男にもあるんや・・・!(知らなかった)
今回、女性はもちろん、「何となく最近調子が悪いなあ。年のせいかな?」と思っていた男性の方々にも役立つ情報をドカンとお届けします!
これさえ読めば更年期は怖くないですよ!!
- そもそも更年期とは?
- 更年期障害は40代以降の男女に現れる症状
- 40代後半からのイライラ、もしかして更年期?
- 更年期におすすめの食事!
- 更年期に控えるべき食品
- 更年期の辛さを和らげる運動やセルフケア
- 更年期にオススメの運動
- 更年期障害の辛さが解消されないときは…
そもそも更年期とは?
まず「更年期」について理解をするところから始めましょう。
更年期は、主に40代後半から50代前半の期間を指します。
女性議員に「更年期か!」などとヤジを飛ばした議員に批判が殺到した事もありましたが、代表的な誤解はこの2つです。
・どの世代でも更年期障害が起きうる
・男性には更年期がない
何かと辛いイメージの多い更年期ですが、症状についてこれから分かりやすくご説明しましょう。
更年期障害は40代以降の男女に現れる症状
更年期障害は40代以降の男女に現れる、ホルモン分泌の低下が原因で起きる症状です。早ければ40歳過ぎから体調不良を感じ始め、感情が不安定になります。
初期症状の代表的なものは以下。
のぼせ、ほてり、脈が速くなる、動悸息切れ、異常な発汗、冷え、高血圧など血圧の乱れ、耳鳴り、頭痛、めまい、不安感や落ち込み、イライラと感情の起伏が激しくなる、不眠、鬱状態
また、更年期障害が進むとこんな症状にも発展します。
膀胱炎、失禁、足膝腰の関節痛、目や喉の粘膜異常、倦怠感、無力感、性欲の低下、性交痛(女性)、機能不全(ED※男性)
うわぁ、結構辛そうだね…!
40代後半からのイライラ、もしかして更年期?
更年期のサインを見逃さないようにしよう
女性は月経があり、生理不順から閉経を迎えることにより更年期を感じる方も多いですが、そういうサイクルがない男性にとって、更年期は見過ごしがちになります。40代後半から50代前半は、男女問わず仕事に家庭に忙しい世代です。
「最近やけにイライラしているな」と思ったら、それは更年期障害のサインかもしれない事を知っておきましょう。
更年期は若い世代や60代移行には当てはまりません
もうお分かりかと思いますが、若い世代や60歳を過ぎた世代に更年期だ!というのは全くの見当外れです。使い方を間違えると恥ずかしいですし、不用意に相手を傷つける可能性もありますので注意しておくのがよいでしょう。
更年期はどれぐらい続く?
更年期障害は誰にでも起こりえますが、すべての人が10年間酷い症状が続くわけではありません。日々のケアで1年程で身体が順応する場合もありますし、平均でも3,4年で身体が順応していきます。
ただし、25%ぐらいは治療が必要になるくらい酷いケースも見受けられます。
その場合は医師の指示のもとで治療を行う必要があります。
更年期におすすめの食事!
更年期障害によってホルモンバランスが乱れてしまうと、太りやすくもなります。俗にいう「中年太り」ですが、ここでは日々の生活に取り入れたい物をご紹介します。
納豆、リンゴ酢、オリーブオイルのまぜまぜ
オイルは高価で良いものが沢山あるのですが、私は、お手軽に!お安く!続けられるもの!をモットーに生活しているので、ここではオリーブオイルをおすすめします。
オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルを選んで下さい。
作り方は簡単で、納豆にオリーブオイルとリンゴ酢をいれて混ぜるだけです。
量は好き好きですが、私は美味しいので納豆の白いパックからこぼれない範囲でオリーブオイルとリンゴ酢をドバっといれています。
納豆は言わずと知れた体に良い食べ物ですが、ナットウキナーゼは血栓予防でもとても優秀なスーパーフードです。
リンゴもオリーブオイルも栄養価が高く、老化を防ぐ事にも適しています。
ちなみに最近このまぜまぜで2か月で3キロ痩せました!!
食材はどれも手に入りやすいのでとてもおすすめですよ!
黒豆黒糖きな粉のヨーグルトまぜまぜ
またしても大豆のものになるのですが、大豆は更年期のケアとしてとても優秀なので、もう一品ご紹介します。
市販されている黒豆黒糖きな粉を、ヨーグルトに混ぜて食べるだけ。
お砂糖の中でも黒糖はサトウキビから作られ、ミネラルやビタミンがそのまま豊富に含まれているので、白砂糖とは違いとても体に優しい食べ物です。
乳製品を多量に摂取する事が近年色々な専門機関で懸念されていますが、朝や小腹が空いた時の補助的摂取は問題がないとも報告されていますので、お手軽に食べられて栄養価の高いまぜまぜ、是非お試し下さい。
豚肉生姜焼き
大体美味しいものは体に悪いものが多いんですよね。しかし発育期を過ぎていい年に入ったら、もう脂っこいものはそこそこにしましょう。
(ドキッ…!)
和食中心で、米や麺類、パンはできるだけ少なくして食べ過ぎない事が大切です。
牛肉も良いのですが、おすすめはビタミンB1が豊富な豚肉。
とくに豚肉生姜焼きは、身体を温めてくれる生姜が更年期にとって最高の組み合わせです。
ただし塩分やしょうゆは控えめにしましょう。
フェンネルを食べる、飲む
フェンネルは天然の植物性エストロゲン(更年期で減少するホルモンの1つ)が含まれているとても良いハーブです。
中々フェンネルをそのまま食べる機会はないと思いますが、エスニック風に料理に加えたりも良いですし、フェンネルティーおすすめです。
フェンネルティーはお茶パックで売られています。
ちょっと個性的すぎる味ですが、フェンネルは更年期ケアの最強選手です。
ザクロ、イチジクもおすすめ!
ザクロやイチジクも更年期にとてもおすすめです。お酢の甘い希釈タイプの物を私は摂取していますが、美味しく続けられるのでおすすめです。その他のおすすめ食品
ブロッコリー、セロリ、昆布、鮭、白身魚、イワシ、骨入りのツナ缶、ゴマ、豆腐など更年期に控えるべき食品
さて、次は更年期に控えるべき食品です。程度を超えたアルコールやカフェイン、白砂糖、辛すぎる食べ物や熱い飲み物(発汗が更に誘発されるため)が代表格。
また、塩分と脂質は抑えめにして、揚げ物やジャンクフードは極力避けましよう。
食品ではありませんが、タバコは早期閉経や男性のホルモン低下に影響があります。この機会に禁煙するか量を減らすようにしましょう。
参考までに、私の学校のハーバルメディスンのドクターが言っていた言葉をご紹介します。
「太っている人は病気以外にも様々な理由があるが、自分の身体が欲している本当の食料を摂取できていないから、本能的にそれを求めてばくばく食べてしまうのだ。必要な食品は人によっても、時期によっても異なる。
もし、人間に本当に欲しているものを食べれる察知能力があればこの世から病気や肥満はなくなるだろう。
ではどうやって必要物質がわかるようになるのか?それは己の心に毎日聞いてみることからはじまるんだ。」
これを聞いて以来、私は自分の心とたまに対話するようにしています。
(すっきり痩せていないのは、残念ながらまだ未熟者で、悟りの段階ではないのでしょう…。)
話がちょっとずれてしまいましたが、更年期ケアの方も含め、ご自身の心に今何が必要な食べ物か問いかけてみるのも良いかと思います。
更年期の辛さを和らげる運動やセルフケア
更年期の時に運動をしましょう!といっても無気力でできない場合があります。家から出たくない。
何もしたくない。
そういう時にとてもおすすめなのが、アロマ、エッセンシャルオイルです。
お部屋に焚いても良いですし、マッサージやお風呂に入れて直接肌から取り入れるとさらに効果が期待できます(※あくまで海外での評価です)。
更年期にオススメ!アロマ、エッセンシャルオイル
更年期にお勧めのアロマは以下の通り。イランイラン、カモマイル、サイプレス、クラリセージ、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、フェンネル、ベルガモット、ローズ
この中で香りが気に入って使い続けられそうなエッセンシャルオイルを選ぶと良いと思います。
エッセンシャルオイルを嗅ぐだけでも気分が緩和されます。
そして少し気力が湧いてきたら信頼のおけるアロマセラピストからマッサージを受けるのがおすすめです。
アロマは更年期のケアにとても有効なツールです。
お風呂に垂らして肌から癒やし成分を浸透させる
お外に出たくない場合は、調合されてあるオイルを使って少しずつセルフマッサージをしてみてはいかがでしょうか。入浴剤タイプやバスオイルタイプの精油も売られてますので、お風呂にゆっくりと浸かって精油の成分を肌に浸透させのもオススメです。
エッセンシャルオイルはどこのものでも良いわけではなく、日本で売られているある程度品質の良いものは1本2500円前後になりますので、お値段を目安に選ぶ事もおすすめです。
安すぎるものはピュアエッセンシャルオイルではないので、使わないで下さい。
ジュリーク、パーフェクトポーション、ヴェレダ、ニールズヤードなど
必殺技!ローズ風呂でゴージャスに!
お花屋さんで薔薇を購入して、お花の部分だけお風呂に入れるとローズ風呂の出来上がり。香りも楽しめますし、見た目も非日常的でとてもリラックスできます。
目で見て、香りでも癒されるローズ風呂で女王様気分に!是非、一度お試し下さい。
この場合は熱いお風呂ではなく、温水プール並でも良いので、ゆっくり寛げる温度での入浴がおすすめです。
更年期にオススメの運動
体を動かすならヨガやストレッチ
身体を動かしてみようかなと思ったら、是非自宅でできるヨガ体操DVDなどでストレッチがおすすめです。気分転換にもなりますし、凝り固まった身体をほぐしてくれます。老化防止にも良いです。
汗をかいてもOK!プールウォーキング
「少し、外に出てみようかな:という時は、ウォーキングも勿論良いのですが、汗をかきすぎて恥ずかしいと感じる場合は、プールでのウォーキングがおすすめです。足腰を鍛えられますし、ダイエットにも◎
水中での運動だと過度な負担が軽減されて安心です。
ただ、長時間プールに浸かると冷えの原因になりますので、1時間位で行いましょう。
スーパー銭湯の泡風呂やジェットバスもオススメ
プールの環境が身近にない場合おすすめなのが、スーパー銭湯などの泡風呂やジェットバスです。のぼせに気を付けて水分を適度に取りつつ利用しましょう。
例えば異常に汗が出て、人前が恥ずかしい場合でも、銭湯だと気持ちも安心ですよね。
最後に冷た目のぬるま湯で充分火照った身体をクールダウンして上がりましょう。
更年期の運動は無理のない範囲で始めよう
急に落ち込んだり不安定になりがちな更年期は、生活に取り入れやすい方法や運動からスタートする事が長続きする秘訣です。自分がどれだったら負担を感じずにリラックスできるかを第一に考えて取り組みましょう。
更年期障害の辛さが解消されないときは…
更年期障害のうち25%の人は専門機関が必要です
更年期障害のうち約25%の方は解消が難しく、専門機関にかかる必要があります。また、更年期でない隠れ病の原因も考えられますので、どうしても辛さが解消されない場合は早めに病院に行きましょう。
病院での主な治療法は、体の症状にはホルモン補充療法(HRT)や漢方。
精神的な症状の場合は抗鬱、抗不安薬の処方となり、いずれも保険が適用されます。
無理せず早めに医師へ相談を!
海外の更年期のケアは…?
ついでに、海外ではどういうケアが流行っているのか調べてみました。意外やホルモン補充療法をする人はそう多くなく、
・女子会、メンズ会を開いてリフレッシュする
・バスタイムを楽しむ
・エクササイズをする
・子供をパートナーに預けて、マッサージやデイスパでゆっくりする
このようなリフレッシュ方法を取り入れている人が多いようです。
私も、できることなら重症な場合を除いて薬物を摂取する事無く、日々のセルフケアで上手に更年期と付き合っていける方法をおすすめします。
更年期はさらなるステージで輝くためのステップです!
今はアンチエイジングという言葉がとても流行しています。
でも、私は若い時は若いなりの美しさや格好良さがあり、逆に年齢を重ねたからこそ現れる美しさや格好良さもあると思っています。
更年期に入って「自分の女性的、男性的魅力は無くなったのだろうか」なんて悲しい事を思う必要は全くありません!
どうか皆さんの更年期の辛さが日々のセルフケアで少しでもやわらぎ、素敵な年齢を重ねるステップとなりますよう心よりお祈り申し上げます。