ねころすです。
一度に複数の処理をするマルチタスク(「ながら作業」ともいいますね)。
実は人間の脳ってマルチタスクが出来るような構造になっていないので、「マルチタスクはかえって効率が悪い」ということは知っていたのですが、あらためて調べてみると想像以上にヤバいことがわかりました。
マルチタスクは、実は複数のシングルタスクを細切れにして処理してるんですよね。
今日はそんなこわ~い「マルチタスク」のお話です。
あなたがマルチタスクをやめるべき3つの理由
マルチタスクの害は「作業効率」だけでなく、メンタルや健康状態にまで広く及びます。
その中でも特に恐ろしいマルチタスクの害を今回は3つご紹介します!
①IQが15下がり、ミス率が3倍に跳ね上がる!
マルチタスクを行っているとき、脳のパフォーマンスは著しく低下します。
ロンドン大学の研究によると、マルチタスクを行っている時はIQが15も低下した被験者もおり、これは年齢換算すると8歳児と同等。
しょ、小学2年生なみ…
また、パリの国立サン・エ・デ・ラ・ラシェルシュ・メディカル研究によると、2つのタスクを同時進行で行うとミス率が3倍に跳ね上がるという研究結果もあります。
②マルチタスクに慣れると、「仮想の忙しさ」を脳が生み出す!
マルチタスクを向上的に行っていると、脳が「タスクを常に渇望する状態」となります。
これがどういう弊害があるかといいますと、暇になったときでも何がしか作業を求めてしまうんですね。
その結果、本来は脳を休めてリフレッシュするべき時間にスマホをせわしなく触ったり、仕事のことをあれやこれや考えるようになってしまいます。
それじゃあ気が休まるわけないね…
常に「忙しい」が口癖になっていたり、「そのわりに1日の成果物が見えない…」という方は要注意ですよ。
なぜなら、脳が求めるままにタスクを生み出したことにより、「仮想の忙しさ」に苦しめられているかもしれないからです。
③マルチタスクをしている人を見るだけでも頭が悪くなる!!
さらにマルチタスクの害はすごいです。
なんと、マルチタスクを行っている人が視界に入るだけでも、パフォーマンスが低下するという研究があるんです!
>>Laptop multitasking hinders classroom learning for both users and nearby peers
実験では、講義に「ノートだけとる生徒」と「パソコンを持ちこむ生徒」を混在
パソコンを持ちこむ生徒はノートとインターネットを併用して受講
講義後に理解度テストを行ったところ、「パソコンを持ち込む生徒」が視界に入っていた生徒はそうでない生徒と比べて17%もスコアが低下していた
まるで副流煙みたいだな…
要は「マルチタスク」な動作をみただけで集中力が阻害されるということなんですけど、これ、職場で隣の人間のパソコンの画面を見るだけでも危険かもしれません。
「俺、マルチタスクでバリバリやってるぜ」的な人はほんと有害なので、近寄らないようにしましょう…
まとめ 結局大事なのは集中
生産性をあげることにやっきになっている職場であれば、「複数に同時のことをやる」ことを推奨しているかもしれません。
しかし、マルチタスク絡みの研究は数多くあり、「100害あって、理はまぁ1理ぐらい(条件によっては役に立つこともある)」というのが科学的見解です。
実際、職場のスタッフにマルチタスクを強いるということは「8歳児に仕事をさせる」のと同じだと考えると、忙しいときほどマルチタスクで処理するのは悪手と言わざるを得ません。
もしあなたがマルチタスク脳になってしまっている場合、シングルタスク(いわゆる集中モード)に切り替えることと、瞑想や坐禅などでリセットをしていくことが重要ですよ。
ほんと、マルチタスクは絶対やらないほうがええね…
以上ですたい!
▼「最もタスクを変えない人が、最も能率が高い」シングルタスクを極めましょう!
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