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キレるスキルを身につける! 利用されっぱなしのあなたにオススメ書籍

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ねころすです。

今回ご紹介する本は、なかなかパンチのあるタイトルの本「キレる!」。著者は、脳学者として出版にメディアに引っ張りだこの中野信子さんです。

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本屋さんで見かけてからずっと気になっていたのですが、この度入手し、読了。

読み終えて思いました。
「”キレる”は感情の格闘技」だと…!

「キレる!」はこんな本

中野信子さんといえば、「サイコパス」や「シャーデンフロイデ」など、個人的に大好きなテーマの本を執筆されてる方です。

今回のテーマは「キレる」、つまり「怒り」について書かれた本ですが、「キレるメカニズム」を解明するのが目的の本ではありません。

 
”怒り”の感情は脳科学的に、ヒトにとって必要不可欠なものですから、問題は”キレる”という行為をどのようにコントロールするかということになります。私も含めて上手にキレることに慣れていない人が、キレる行為をコントロールするためには、”上手なキレ方”と”損するキレ方”を知ることです。
(引用:「キレる!」)

この引用文に書かれている通り、「キレる」ことで戦略的に有利に立つ方法と、「キレられる」ことに対するガードの仕方を学ぶ本です。

なんだかボクシングみたい…!

そう、つまりは「感情の格闘技の指南本」みたいな本なんです!

「キレる!」の見どころはここだ!

以下は「キレる!」の目次ですが、「概論→メカニズム→ハウツー」という構成になっており、この1冊で「怒り」についてはほぼ網羅されています。

第1章 損するキレ方、得するキレ方
第2章 キレる人の脳で起こっていること
第3章 キレる人との付き合い方
第4章 キレる自分との付き合い方
第5章 戦略的にキレる「言葉の運用術」

その中でも個人的に感銘を受けた箇所をご紹介していきます!

みどころ①「キレる」ことについて肯定的な珍しい本

怒りをコントロールするという視点、つまりアンガーマネジメントの本は今までにも何冊か読んできました。どの本も大前提として「怒りは悪しきもの、身を滅ぼすもの」とされているわけです。

しかし、「キレる!」は「必要であれば積極的にキレろ!」という発想がとにかく斬新。でも、その根拠って読みば読むほど確かにそのとおりで、世の中「キレ得」みたいなことってほんとに多いんですよね。

また、常に怒りを抑止している状況だと、マインドコントロールやイジメの標的になる可能性も考えられます。

 
対人関係においては、最初から「洗脳もマインドコントロールも利かない」「理不尽なことには黙っていない」というところを見せなくてはなりません。社会や組織においても、戦うときには戦い、言うべきときには言う人であることを見せる必要があります。
(引用:「キレる!」)

イジメられてる子とかマインドコントロールされる人って、みんな根が優しそうじゃないですか。
悪意の標的にされないためにも、初期に適切な反応、つまり「上手なキレ方」をすることをわが子にもしっかり教えておかないとなと思いました。

みどころ②「キレる人」のガード方法が豊富に掲載

たとえあなたが「適切なキレ方」を心がけていたとしても、世の中「むちゃくちゃなキレ方」をするヤツって多いわけです。

パワハラ上司やクレーマーが代表格ですが、思春期のわが子だって該当します。

そんな「むちゃくちゃなキレ方」に対するガード方法が豊富に載っているのは本書のいいところですね。いわばボクシングのガード、柔道の受け身に該当する内容です。

例えば今話題の「あおり運転」ですが、実は高級車に乗るだけでもテストステロン(攻撃性に関わるホルモン)が分泌されるそうなんですよ。つまりノーマルな状態ではないわけですから、いくら腹が立っても対応すべきではないことがわかります。

このように、どの怒りのタイプにはどう対処するかということは、これから世の中を渡っていく上でも必要な知識と思いますね。

▼貼っておくだけでも煽り運転の標的抑止になるらしいですよ
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みどころ③自分の「良くないキレ方」のコントロール方法も掲載!

「キレる!」は、適切な状況下において「キレる」ことに肯定的な本ですが、無差別的に「キレる」ことは(当たり前ですが)推奨していません。

ですが、私達も人間なので、「ついカッとなってやり過ぎた」「言い過ぎた」みたいなことって起こるんですよね。

そんな「良くないキレ方」に関するコントロール方法が掲載されているのはとってもいいなと思いました。

ついついキレやすいという人は、感情コントロールが上手な人と関わるようにすると、ミラーニューロン(モノマネ細胞)の働きによって、だんだん落ち着いてくるそうですよ。友達選びって大事ですよね。

その他、「女性をバカにする男性のセクハラ発言にイラッとする」の項目の解決方法は結構効きそうだなと思いました。セクハラに困っている方、是非試してみて下さい!

「キレる!」まとめ

「キレる!」によると、日本人の多くは駆け引きが下手な民族だそうです。海外だと、キレることも自分の主張を通す手段の一つなんだとか。

もちろん日本人全員が駆け引きをしなければ何の問題もありませんが、そうではないですよね。正当性や妥当性以前に、押しの強い人間が得をする、という構図はどこの社会にいっても見られるものです。

インターネット社会に移行し、コミュニケーションが希薄になってくると、相手の表情を見て駆け引きをしたりするようなスキルはますます衰えてきます

そうなってくると、「キレられる」という行為への免疫は衰えるわ、自分の主張を通すことも難しくなるわで、本来優しい人間にとっては損をするような場面がますます増えてきます。

「キレる!」行為は諸刃の剣ではありますが、適切に使えばあなた自身の身を助けるスキルです。

是非おさえておくことをオススメいたします!

以上ですたい!

追伸:ちなみに「キレる!」の中野さん推しの表紙は「カバー・オン・カバー」です。中野さんはお綺麗な方ですが、どうしても気になるという方は外すと小学館新書の汎用カバーが出てきます

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